【日本綿花】 佐野常樹の外務書記官任命書(大隈重信・松方正義の署名により交付)

日本の紡績業が勃興し、原料である綿花の輸入拡大が求められる中、渋沢栄一が相談役を務める紡績連合会は、大隈重信外務大臣らに働きかけ、インド綿調査団を派遣することを決定。その際、政府の代表として当時農商務書記官であった佐野常樹を外務書記官に任命した。明治22(1889)年、佐野は紡績業界幹部とともにインドを視察。これを機にインド綿の輸入が急拡大。

佐野は明治25(1889)年に、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の主人公である広岡浅子の夫・信五郎とともに日本綿花創立メンバーとして名を連ね、佐野は初代社長に就任する。