生活産業・アグリビジネス本部
持続可能な消費と生産をテーマに、アグリビジネス事業、食料事業、飼料畜産事業、林産資源事業、地域創生事業などに取り組んでいます。
本部方針
アジアを中心とした市場成長や脱炭素の潮流、および地域・社会が抱える課題の解決をビジネス機会と捉え、新しい未来・新しい豊かさの創造に取り組んでいます。
執行役員
生活産業・アグリビジネス本部長
畑田 秀夫
当本部では、農林畜産を基軸として、人々の暮らしを維持するエッセンシャルビジネスを展開しています。肥料や食料・飼料、林産資源などの既存の事業投資やトレードにおいては、引き続き成長が期待されるアジアを注力市場として、確固たる優位性を基盤にした農業関連事業をはじめ、DX(デジタルトランスフォーメーション)、EX(エネルギートランスフォーメーション)との組み合わせによる新たな価値を創造し収益の拡大を図っていきます。
2030年を見据えては、ライフスタイルの多様化を機会と捉え、フィリピンでの製パン事業や、ベトナムで食肉流通のパラダイムシフトを実現する食の安心・安全を具備した畜産・食肉加工事業に注力しています。また、サステナブルや脱炭素の潮流に乗り、1次産業由来の再生可能エネルギーの安定的な生産・供給体制の構築を図るためのバイオマス関連の事業を加速させていきます。
日本では、農業・地域の活性化に積極的に取り組んでいます。離農による耕作放棄地の増加や地域の過疎化への対策は、食料安全保障の観点でも重要な課題となっています。その解決の一助となることを目指し、地域の生産者との共創による農業の大規模化、また、安全認証「GAP(Good Agricultural Practice)」を取得した農作物の取り扱いを推進するなど、農業・地域に総合商社の目線で新たな付加価値を見出していきます。また、建材事業ではサステナブルな社会の実現に向け、環境配慮型商品や地域の林業活性化につながる国産材の取り扱いを強化しております。
本部の強み
-
東南アジアに
強い
事業基盤東南アジアを中心に、肥料製造・飼料製造・港湾・製粉・製パン・製菓・建材・植林・チップ・製紙・バイオマス関連などの幅広い事業を展開
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高度化成肥料は
東南アジアで
トップクラスの
市場シェア高度化成肥料の製造・販売では、東南アジアでトップクラスの市場シェアを確立
-
多様な
木質資源の調達
ネットワーク安定的な木質資源調達ネットワークを活用し、日本最大級のバイオマス発電事業に参画するとともに、早生樹を利用した新たなバイオマス燃料の開発に取り組む
外部環境
機会
- 東南アジアでのライフスタイルの多様化
- 東南アジアの人口増加・経済発展に伴う食料・生活関連需要の増大
- 食の安全・安心やサステナビリティを重視したニーズの高まり
- 環境意識の高まりに伴う木質資源の持続可能な調達
リスク
- 気候変動や政策変更に起因した需給バランス不均衡による価格変動
- 急激な為替変動による事業収益の圧迫
主な取り組み
事業MAP
肥料事業:Atlas Fertilizer Corporation (フィリピン)
製紙事業:Saigon Paper Corporation (ベトナム)
事業内容
■ 肥料事業
タイ、フィリピン、ベトナムで地域別・作物別に緻密なプロモーションを実行することに加えて、周辺地域への輸出拡大やDXの活用により、販売拡大を図ります。また、地域に根差した肥料事業の長年にわたる取り組みを活かし、営農・金融・情報などの領域で、就農者ニーズに寄り添った新たな事業モデルにも挑戦しています。
■ 飼料畜産事業
日本基準の飼料製造、肥育方式、食肉加工技術、牛肉製品のマーケティングノウハウを掛け合わせ、ベトナムでの牛肉マーケットの創出に取り組んでいます。同国最大手乳業メーカーのVietnam Dairy Products JSC (“Vinamilk”)を事業パートナーとして、安心・安全で安定した食肉製品の供給を担う、ベトナム最大級の総合食肉事業者を目指します。
■ 国内農業
2022年6月に、双日農業株式会社を設立し、全国でGAP認証農産物の通年供給を可能にする体制の構築を進めています。取り組みの一つとして、農研機構・秋田県の生産者と共同で、東北地域での産地化による国産タマネギの周年供給に向け、実証生産を開始しています。
■ バイオマス燃料事業
森林の循環育成と木の循環利用を両輪とした双日ならではの価値創造ビジネスの構築にチャレンジしています。バイオマス発電燃料となるウッドペレットの取り扱いに加えて、一般の植林木よりも生長性の高い早生樹の活用推進にも取り組んでいます。
■ 建材事業
強みである合板を中心に、原木や住宅資材(繊維板、木材製品、建材、住宅設備・機器、太陽光パネル・LED)の取り扱いや建設工事など、国内市場で多岐に渡り展開しています。国内外の幅広い調達網を活かし、安定供給や環境対応に取り組んでいきます。
■ 製紙事業
2018年6月、ベトナムの大手製紙会社であるSaigon Paper Corporationに出資し、ベトナムにおける製紙事業に参入しました。生産量拡大や生産効率改善に向けた投資を行い、需要増加に応えていきます。加えて、これまで当社がベトナムで培った生活産業ビジネスの多彩なネットワークを活用して、販路の拡大にも取り組んでいきます。
組織図
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