DX戦略
CDOメッセージ
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双日は社員一人一人が社会課題を解決する手段としてデジタル技術を駆使し、様々なパートナーとの共創を通じて、2030年の経営ビジョンである「事業や人材を創造し続ける総合商社」を実現します。
CDO 兼 CIO 兼 デジタル推進担当本部長
荒川 朋美 -
Digital開拓期から“Digital in All”へ
中期経営計画2023では、Digital開拓期として、全社DXに必要な意識改革やデジタル人材の育成、モデルケースと成り得るリードプロジェクトの内製開発を進めてきました。そして、中期経営計画2026は”Digital-in-All”と称して、全ての事業にデータやテクノロジーを活用することで、既存ビジネスの価値向上・競争力強化に加え、新たな事業創出による価値創造を進めていきます。


DX推進体制
双日は各本部の多岐にわたる事業基盤に適したDXを、経営層や社員が一丸となって推進するため、事業の最高責任者である社長が議長を務めるDX推進委員会を定期開催し、DX推進の全体把握や進捗共有などを組織横断的に協議することで、迅速な意思決定を行っています。経営戦略とDX戦略が一体である意識を社員が継続的に持ち続けるため経営層、中間管理職、一般社員など、階層ごとにデジタルリテラシーの強化とDX構想について集中討議する場を定期的に設けています。また、デジタル推進担当本部長がCDOとCIOを兼任し、Digital in Allの3本柱である、「デジタルで稼ぐ」、「デジタルで価値向上」、「デジタル基盤の構築」の推進に必要なデジタル機能をCDO兼CIOの傘下に集約しました。これらの機能に多用な事業やビジネス課題を掛け合わせるべく、各営業本部のDX施策についてCDO兼CIOと営業本部長が定期的に協議し、具体化を進めています。

デジタル人材育成
当社では、デジタル人材の育成において、独自の5段階レベル(入門、基礎、応用基礎、エキスパート、ソートリーダー)と2つのスキル分野(データ分析、ビジネスデザイン)を設定し、2021年から体系的な育成プログラムを展開し、その後も急速に進化するテクノロジーに対応するため、カリキュラムの継続的な見直しと更新を行っています。
中期経営計画2023では、全社員が入門編を修了、全総合職が基礎編を修了し、応用基礎以上の応用レベルでは約300人の社員が受講を完了しました。中期経営計画2026では、総合職の50%にあたる約1000人を応用レベルに、さらにそのうちの10%にあたる約200人をエキスパートレベルに引き上げることを目標としています。
この育成プログラムは、年次や職群を問わず全社員が受講可能となっており、役員、本部長を含む管理職からアシスタント職まで、幅広い社員が応用レベルを修了しています。
応用レベルを修了した社員は、各組織のデジタル推進チームやプロジェクトにアサインされるなど、現場での活躍も進んでいます。特に、エキスパートを修了した社員は、組織やプロジェクトの推進役を担い、現場での価値創造に貢献しています。

パートナー戦略
当社はAI技術をコアテクノロジーの一つとして位置付け、AI活用によるDX事業創出に注力しています。2024年3月21日に当社が筆頭株主であり、国内最大級のGPU (AI開発に必要な計算資源)を有するさくらインターネットと業務提携契約を締結しました。同社のGPUサービスを基盤に当社100%グループ会社である双日テックイノベ-ションや様々なAIスタートアップなどの技術力と、総合商社ならではの多様な業界のビジネス課題を掛け合わせ、AI・DXの共創ビジネスを加速させます。
