【鈴木商店】鈴木商店本店焼き打ち事件
誤解・妬みから狙い撃ちにされた鈴木商店
大正7(1918)年7月、富山で米騒動が勃発し、全国に拡大。神戸では、鈴木商店が米を買い占めているとの誤報が流され、暴徒と化した民衆が鈴木商店本店を襲い火を放った。
鈴木商店は米騒動が勃発する2年前の大正5(1916)年、当時では珍しいコロニアル風建築物であった神戸の「みかどホテル」を改修して本店とし、翌年には売上で日本一の総合商社となっていた――鈴木商店本店焼き打ちは、そんなまさに鈴木商店の絶頂期を突然襲った出来事だった。
しかし実際には、鈴木商店が米を買い占めた事実はなく、それどころか鈴木商店は政府の要請により海外から米を輸入し、米価安定に協力していた。作家・城山三郎は、その代表作『鼠~鈴木商店焼討ち事件』において、鈴木商店が誤報・妬みなどによって狙い撃ちにされたことを数々の証拠を用いながら説明。鈴木商店の潔白を明らかにしている。
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鈴木商店本店焼き打ち
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焼失した鈴木商店本店
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みかどホテル(後に鈴木商店本店となり焼き打ちされる)