【日綿實業・ニチメン】ファイサル国王の接見

1972年5月7日、日産1,000トンの一貫セメント製造プラント(IHI製/約55億円)の契約調印式が開催された。ファイサル国王も、この画期的なプロジェクトの成約を日本からの技術移転の好例と高く評価し、IHIの田口社長とニチメンの上田専務らをタイフの王宮で接見された。アラビア半島で受注した最初のフルターンキー方式のプラント輸出で、当時我が国のプラント輸出でも最大級の商談であった。1974年に稼働が開始し、サウジアラビアのセメント生産量は、一挙に30%も拡大した。