【日綿實業・ニチメン】ポリスチレン樹脂「スタイロン」

通産省は1955年、国内の石油化学工業の自立を促進するため、石油化学工業育成対策を決定した。その主眼は、ナイロンなど合成樹脂工業の原材料確保、エチレン系製品など石油化学製品の国産化にあった。この方針にしたがい、各大手メーカーは、海外から最新の石油化学技術を導入して、エチレンプラントなどの大型設備投資を相次いで実施した。
この様な動きに先駆け、日綿は1950年、米国ダウケミカル社のポリスチレン樹脂「スタイロン」を日本に初輸入、射出成型機の紹介・普及に努めたこととあわせ、我が国合成樹脂産業の草分けとなった。
1958年、わが国初の石油コンビナート誕生とともにニチメンは、国内大手石油化学メーカーの販売代理権を相次いで取得、国内市場の拡大をはかるとともに、東南アジアを中心とする輸出市場開拓にも注力した。
こうして石油化学製品の扱いは、非繊維部門の重要な柱のひとつとなった。
この様な動きに先駆け、日綿は1950年、米国ダウケミカル社のポリスチレン樹脂「スタイロン」を日本に初輸入、射出成型機の紹介・普及に努めたこととあわせ、我が国合成樹脂産業の草分けとなった。
1958年、わが国初の石油コンビナート誕生とともにニチメンは、国内大手石油化学メーカーの販売代理権を相次いで取得、国内市場の拡大をはかるとともに、東南アジアを中心とする輸出市場開拓にも注力した。
こうして石油化学製品の扱いは、非繊維部門の重要な柱のひとつとなった。