オイルショックと高度経済成長の終焉

【日綿實業・ニチメン】サウジアラビアの王宮建設

サウジアラビアにおける日綿の実績を高く評価

オイルショック以降、中近東の産油国は膨大な石油収入、いわゆる「オイルマネー」によって、国家の近代化を進めていた。日綿は、社会資本整備のための大型プロジェクトを次々と推進していたサウジアラビアに注力し、同国においてセメントプラントや海水淡水化プラントなどを連続して成約した。

1970年代初め、サウジアラビア側からステートパレス(王宮)建設計画について相談を受け、具体的な商談に入っていた。ところが1975年にファイサル国王が暗殺され、計画が一時中断された。しかし昭和52(1977)年、ファイサル国王の遺志を継いで、ハーリッド国王、ファハド皇太子のための2つのステートパレスを建設することが決定した。

ステートパレスは、ジッダ郊外の紅海沿岸に建設され、アラビアの伝統を採り入れたデザインと大理石や近代設備をふんだんに使った豪華な白亜の殿堂であり、サウジアラビアのシンボル建築の一つに数えられた。

ファイサル国王の接見
サウジアラビア・タイフでの朝食会(1972年7月)