最勝会の設立

岩井勝次郎ゆかりの企業が集結

岩井商店が設立した会社は、現在の関西ペイント、ダイセル、トーア紡コーポレーション、トクヤマ、日本製鉄、日本橋梁そして双日である。そして富士フイルムもダイセルから発展した企業でもある。


昭和28(1953)年に長岡禅塾開塾15周年記念の催しが開かれた。そのとき集まった岩井産業、大日本セルロイド、大阪鉄板、徳山鉄板、東亜紡績、徳山曹達、日本橋梁および関西ペイントの幹部の間で、岩井系企業間の相互の連携・親睦をはかる会を結成することが提案され、岩井勝次郎の戒名「最勝院大徹無居士」を元に名付けた「最勝会」が発足した。そして後には、ダイセルから発展して誕生した現・富士フイルムが、岩井と日商が合併し日商岩井が誕生してからは、旧日商グループの日本発条が同会に合流している。


最勝会の会合は、いまでも毎月定例会が開催され、平成26(2014)年末で394回にも及んでいる。社長から若手、そして情報システムから監査まで各階層、組織間での交流が続けられている。


  • 第30回最勝会の集まり(1962年)