日本橋梁の設立
淀川の十三大橋を架橋
岩井商店は海外の鉄材を大量に取り扱っていたこともあり、橋梁分野への進出を図り、大正8(1919)年、日本橋梁株式会社を設立した。日本橋梁は当初から橋梁のみならず鉄骨の製作にも注力し、その後、水力発電事業が勃興するにつれて、送電線用鉄塔や鉄構物の設計および製作を始めるようになった。
昭和5(1930)年頃には大阪府からの注文で淀川にかかる十三大橋を共同架設し、昭和8(1933)年頃からは海外からの受注も相次いだ。
日本橋梁が架設した橋の中でも、名古屋の堀川に架かる岩井橋は産業遺産として認定されるなど名作として知られる。同橋は大正12(1923)年に竣工され、我が国に現存する鋼製アーチ橋としては大阪の本町橋に次いで2番目に古いとされる。
金沢市外にあり大正13(1924)年に架設された犀川大橋も登録文化財となっており、今も市民に親しまれている。
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