二大女性実業家~広岡浅子・鈴木よね

日本綿花(後のニチメン)発起人の一人である広岡信五郎の妻・浅子は、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の主人公である。石炭・銀行・保険業へと進出し、当時では珍しい女性実業家であった。


一方、双日のもう一つの源流である鈴木商店の店主・鈴木よねも、女性実業家として名を馳せ、大正期には大番頭の金子直吉らとともに、鈴木商店を日本一の総合商社へと導いた。この鈴木よねと金子直吉の物語は、小説「お家さん」(原作:玉岡かおる)の中で描かれ、2014年5月に読売テレビにてドラマ化された。


大正元(1912)年の東京朝日新聞にて、「女子の発展」と題して、広岡浅子と鈴木よねが西の2大女実業家として紹介されている。


「近年に至りては、教育界、実業界、文学界に於いて、卓越せる天才を発揮せるのみならず・・・・西に広岡浅子、鈴木よね子の実業界に雄飛して、男児の実業家を雁行し、もしくはこれを凌駕せるあり。」

  • 東京朝日新聞/大正元(1912)年