【日綿實業・ニチメン】フランスARCT社の仮撚機

輸入機械部門の主力となったのはフランスの繊維機械メーカー、ARCT社の仮撚機であった。仮撚機は原糸メーカーで紡糸された合繊の長繊維を織物に編み物の製品にする前に自然の風合いを出すために、ストレッチを与えるなどの加工をする機械である。
日綿がARCT社と提携したきっかけは、1961年に同じ三和グループで関係が深かった日本レイヨン(後、ユニチカ)と第一紡績、日綿の合弁で設立した「第一ナイロン工業株式会社」などに受注したこと。
その後、合繊需要が爆発的に伸びていた時期のため、東洋レーヨン、帝人、旭化成、東洋紡績、鐘淵紡績など相次いで成約。1965年ごろの最盛期には、日綿全体の業績向上に大きく貢献した。また同ビジネスを担当するフランス・ニチメンの業績も向上し、パリの一等地のビルにオフィスを買い取るほどであった。
日綿がARCT社と提携したきっかけは、1961年に同じ三和グループで関係が深かった日本レイヨン(後、ユニチカ)と第一紡績、日綿の合弁で設立した「第一ナイロン工業株式会社」などに受注したこと。
その後、合繊需要が爆発的に伸びていた時期のため、東洋レーヨン、帝人、旭化成、東洋紡績、鐘淵紡績など相次いで成約。1965年ごろの最盛期には、日綿全体の業績向上に大きく貢献した。また同ビジネスを担当するフランス・ニチメンの業績も向上し、パリの一等地のビルにオフィスを買い取るほどであった。