双日株式会社

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化学本部

成長戦略

北米シェールガス革命や中国における生産能力の増大、中東における付加価値産業へのシフトなど、世界の化学産業の供給構造は大きな転換期にあります。また、アジアを中心とした新興市場における中間所得層の増大による消費財需要の拡大や、環境問題に対する新製品や技術の開発など、市場のニーズも絶えず変化を続けています。

こうした中、化学本部は事業環境の変化をいち早く捉え、川上から川下までの多彩なバリューチェーンや世界5,000社の顧客ネットワークといった事業基盤とマーケティング機能を活かし、グローバルなトレーディングの拡大を図っていきます。また、事業展開にあたっては、前中計で実施してきた投資案件をいかに迅速に収益基盤として確立するかを重要課題としながら、新たな機能を付加する投資を行い、本部主要5事業のバリューチェーンをさらに拡げるとともに、「環境」「モビリティ」「複合素材」といった世界的な産業潮流を見据えた「第6の柱」を築いていきたいと考えています。

主要5事業のポイントとして、①メタノール事業では、既存のPT. Kaltim Methanol Industri(KMI社)の安定操業を継続する一方で、誘導品を含めた新たなガスケミカル事業の実現に向けて取り組んでいきます。②合成樹脂事業では、主力の自動車関連及び包装資材に加え、「環境」、「取引先との取り組み強化」、「イノベーション」をキーワードに取扱量の拡大を図ります。③石油樹脂・C5事業では、米国でのサプライチェーンで蓄積された経験を基盤に、需要が増加するアジア向けの展開を強化し、幅広い用途・サービスを提供できる「All in One Package」のソリューション型ビジネスモデルを構築していきます。④工業塩事業では、これまでのインドにおける拡張投資で年間400万トン規模となった供給ソースの一層の拡張に取り組み、安定収益基盤を確固たるものとしていきます。⑤レアアース事業では、豪州からの調達をさらに増やすことで、調達リスクを低減させ安定供給に努めます。

また、2017年に買収したソルバディス社(欧州化学品商社)とは、本部をあげてシナジー創出の具体化による企業価値向上に取り組んでおり、PMIを含めたノウハウを生かし、第2の化学品商社買収につなげていきたいと考えています。

「 強みのある事業をもっと強く」という本部方針のもと、これら既存事業の強みを磨きつつ、航空機や自動車の軽量化で採用が増えている炭素繊維、高強度のガラス繊維などの複合素材や、リチウムイオン電池の関連部材、植物由来樹脂などの環境を意識した事業領域も一段と強化し、新たな事業の柱にしていくことで、産業と生活を支える素材を取り扱う本部としてより一層社会に貢献していきます。

価値創造を支えるビジネスモデル

持続可能な成長への取り組み事例

グリーンポリエチレン事業

石油依存からのシフトを促進する「グリーンポリエチレン」の販売・普及に注力

グリーンポリエチレンタンク







化学品の事業領域においては、環境保全及び汚染予防のため、自然生態系や地域環境に配慮した製品への転換が求められています。その具体的な例として、サトウキビを原料とする植物由来プラスチック「グリーンポリエチレン」があり、近年の原油価格の高騰や企業の社会的責任などの観点から注目が集まっています。

「グリーンポリエチレン」は、サトウキビの生育段階でCO2を吸収しているため、廃棄物として焼却される際のCO2排出量はゼロとみなされます。製造・輸送工程のCO2排出量を含めても、従来の石油由来ポリエチレンに比べ、CO2排出量を最大70%削減することが可能です。

双日プラネット株式会社では、グリーンポリエチレンの世界唯一の生産メーカーである、ブラジル・ブラスケム社のアジア・オセアニア向け販売代行権を2012年に獲得。樹脂原料販売から最終製品製造まで、お客様製品のグリーン化をワンストップで支援する体制を強化しました。大手コンビニやスーパーなど、小売業各社との連携や、中小企業向けの製品開発・市場開拓支援などを通じてグリーンポリエチレン製環境対応包材の普及に努めています。

リチウムイオン電池事業

自動車関連業界の環境負荷低減に高付加価値なサプライチェーンで貢献

リチウムイオン二次電池
(出典:一般社団法人 電池工業会)




欧州や中国を中心に施行されている厳しいCO2排出規制を背景に、環境自動車市場が急成長しており、車載用リチウムイオン電池の需要が伸びています。リチウム以外の素材を用いた蓄電池の実用化がまだ難しいことから、10年後には現在の約5倍の需要拡大が見込まれています。 当社は、リチウム資源をはじめ関連部材・製品のトレード事業に約40年の実績を有しており、日本・中国・韓国を中心に、素材メーカーと電池部材メーカー、電池メーカー間のトレードを幅広く手掛けるなど、豊富な知見を蓄積しています。また、商社業界随一のラインアップをもち、素材と電池部材をワンストップで供給することができる「リチウムイオン電池の百貨店」として顧客のサプライチェーン構築に貢献しています。中計2020では、顧客視点の徹底強化をポイントに事業を展開し、当本部の収益基盤としての成長を目指していきます。

組織図

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