化学本部

事業概要

メタノールを中心とする液体ケミカルや、合成樹脂などの石油化学製品、工業塩・レアアースといった無機化学・鉱産系商品のトレーディング・事業投資を展開しています。

【事業内容】

▶  化学品分野
メタノール、溶剤、液体ケミカル、機能性樹脂モノマー、ブタジエン、フェノール、樹脂・合繊原料、合成樹脂原料・製品
▶  環境資材分野
レアアース、リチウム、水酸化アルミニウム、工業塩、黒鉛、セルロース素材、高機能不織布、塗料原料、 液晶、ディスプレイ関連素材、炭素繊維、LED関連素材、バライトなど

DCPD事業

当社は、ジシクロペンタジエン(DCPD)と呼ばれる石油化学における重質成分を注力分野の一つとして事業を展開
1994年に米国で出資参画したMetton America Inc.は、RIM成形法(Reaction-Injection-Molding反応射出成形)で使用される熱硬化性樹脂(poly DCPD樹脂)を製造
また、2008年には同樹脂の主原料であるDCPDの製造会社Cymetech Corporationにも出資参画し、原料調達から樹脂製造までの一貫した供給体制を構築
[商品サービス別にみる] メトン(poly DCPD樹脂)事業
[商品サービス別にみる] 石油樹脂原料事業

メタノール事業

インドネシアにおけるメタノール製造工場
接着剤・合成繊維・高機能プラスチックなどの原料や、燃料用途としても需要が拡大する化学品原料であるメタノールを製造し、日本・アジア市場に安定供給
[商品サービス別にみる] メタノール事業

マリンケミカル事業(工業塩)

出荷前のインド塩在庫
裾野の広い用途がある基礎化学品の基幹原料である工業塩。インドを供給ソースとし、取扱量は商社トップクラス
[商品サービス別にみる] クロールアルカリ事業

レアアース事業

レアアースを使用したネオジム鉄ボロン合金
メキシコにおけるバライト鉱山
電気自動車から液晶テレビに至るまでさまざまな産業で使用され、現代社会を支えるレアアースやシェール革命には不可欠なバライトを開発・生産し安定的に供給
[商品サービス別にみる] レアアース事業

合成樹脂事業

ブラスケム社のグリーンポリエチレンプラント
新興国の高い経済成長に伴い増加する合成樹脂需要に対応
地球温暖化防止(CO2排出削減)や石油依存からの脱却への貢献が期待されるグリーンポリエチレン(植物由来のポリエチレン)を販売
[商品サービス別にみる] 合成樹脂事業
[商品サービス別にみる] 自動車部品関連事業
[商品サービス別にみる] 製造受託事業
[商品サービス別にみる] EMS(Electronics Manufacturing Service)関連事業
[商品サービス別にみる] ガラス繊維(GF) 炭素繊維(CF)事業
[商品サービス別にみる] 包装資材事業
[商品サービス別にみる] グリーンプラスチック事業

本部の概要と目指す姿

顧客企業の成長に向けた価値を提供し、産業を循環させ発展に寄与する

  • ▶ 化学本部は、産業界における血液として、世界の多様な産業を循環・活性化させていく役割を担う各バリューチェーンの中で顧客企業の成長を実現すべく、市場に対して提案を重ね、付加価値を生み出し続けることが使命である
  • ▶ 「衣」の分野では機能性繊維素材の開発、「食」の分野では食糧増産に向けた化学合成農薬や食品包装資材の提供、「住」の分野では太陽光発電・部材の供給や車両部品を金属から樹脂にすることによる軽量化・燃費改善などに取り組む

価値創造を可能にする強み

  • ▶ 競合他商社と比較しても引けを取らない事業規模
  • ▶ 全世界の充実した顧客基盤と、これを背景にした幅広い商材と上流から下流までのバリューチェーン
  • ▶ インドネシアに製造拠点を持つメタノール事業は業界屈指の規模
  • ▶ 合成樹脂事業はグローバルな販売・調達ネットワークを構築し、取扱量は年間約100万トンに及ぶ
  • ▶ マリンケミカル(工業塩)事業は、アジア各地へのリードタイムの短さと価格優位性が強み
  • ▶ 米国石油樹脂事業は、生産から販売までのバリューチェーンを確立

戦略と取り組み

世界の産業構造・流通構造は今後大きく変わり、主たる需要地や供給地図も変化していくことが想定されます。こうした中、当本部では、環境変化をいち早く捉え、事業投資を積極的に行いながら、グローバルトレードの拡大を図り価値創造を実現していく方針です。地域としては、従来中心となっていたアジア・日本だけでなく、インド、メキシコといった自動車産業集積地での需要拡大の取り込みをはじめ、中国や北米などでの拡大を図ります。

具体的な戦略としては、メタノール事業、石油樹脂事業、合成樹脂事業、マリンケミカル事業、希少資源事業という当本部の強い事業を、事業投資を絡めてバリューチェーンを強化し、さらに強く、大きな収益の塊にしていく構えです。これまでの事業投資案件については、いずれも順調に進捗し成果が顕在化してきています。インドで進めたマリンケミカル事業では、拡張投資も奏功し、工業塩の取扱量は順調に増加。年間400万トン規模まで拡大しています。合成樹脂事業においては、全世界で年間100万トン規模の樹脂販売を行っていますが、「量の拡大」に取り組み、150万トン規模への拡大を目指します。新たな事業展開としては、2017年3月にドイツの大手化学品商社ソルバディス・ホールディング(以下、ソルバディス)を買収しました。当本部では、アジア地域において年間100万トン規模でメタノールを生産・販売してきましたが、今回の買収により200万トン規模の取扱量となります。また、機能化学品においても、ソルバディスが有する強固な販売基盤を通じ、グローバル規模でのシナジー創出を図っていきます。

当本部が環境変化に対応したトレーディングを積み上げ、価値創造を進めるためには、顧客企業の成長戦略把握や事業パートナーとの共同事業化などが求められます。また、化学分野においては、マーケット起点で地域と地域、企業と企業を結ぶことで、新しい商材・市場が生まれるという特徴があり、まさに人材力こそ成長のカギと捉えています。こうした考えの下、当本部では特に人材育成を重視しており、異業種交流研修を通じた次期幹部候補の育成、本部長への投融資提案カリキュラム、経営・会計をテーマとした若手基礎研修など、さまざまな施策を充実させています。

当本部では、各社員がリーダーシップを発揮しながら、顧客企業の成長に向けて新たな挑戦を続け、その結果、事業が育ち、拡大していく。そうした本部となることにより、双日の企業価値向上を実現していきたいと考えています。

注力事業:環境関連ビジネス

多岐にわたる環境関連ビジネスの成長分野の拡大に注力

当社の合成樹脂事業会社である双日プラネット株式会社は、双日環境方針に沿い、自然生態系や地域環境に配慮し、事業活動を通じた環境保全および汚染の予防に取り組んでいます。再生可能エネルギー関連では、米国小形風車製造企業であるXzeres 社の小形風車を日本国内で販売する小形風力発電事業を展開しています。小形風力発電は出力規模が20kW 未満と一般定義されており、大型風力と比べた導入の手軽さも相まって普及が進んでいます。また、双日プラネット株式会社では、完全植物由来の樹脂で、主にポリ袋やプラスチック容器の原料となるグリーンポリエチレンの取扱いも行っています。そのほかにも、化学本部として、車両軽量化につながる素材の取扱いや、電気自動車向けリチウムイオンバッテリーの部材など、多岐にわたる環境関連ビジネスに取り組んでいます。

機会

▶  産業の構造変化・新興国の経済成長に基づく世界的な化学品の需要増加
▶  各国の社会・環境問題の深刻化に対応する、収量増大や効率化につながる化学合成農薬や非可食資源の取扱量の増加

リスク

▶  各国の安全・環境規制強化に伴う一部取扱商品の競争力低下・取扱量の減少
▶  急激な市況・為替変動による事業収益の圧迫

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