双日株式会社

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木材分野における『サプライチェーン行動指針』の実践 〜木材調達方針〜

「双日グループ サプライチェーン行動指針」に基づき、責任ある木材の調達を行うために、2015年9月に「木材調達方針」を定めました。

木材調達方針

双日グループは、企業理念の実践に向け、「双日グループ サプライチェーンCSR行動指針」に基づき、取引先と協力しながら以下の方針に沿った木材の調達を行うよう最善を尽くします。

  1. 1.合法性
      違法伐採された木材の取扱いは行いません
  2. 2.環境への配慮
      保護価値の高い森林を毀損する方法で伐採された木材の取扱いは行いません
  3. 3.社会への配慮
      森林伐採が及ぼす人権への負の影響を考慮し、調達に関する負の影響の軽減に努めます

<対象範囲>

双日および連結子会社が取り扱う原木、木材製品、チップ・パルプなどの製紙用原料、紙製品、木質バイオマス(以下「木材」)

 

実施方法

約1500社ある双日グループの木材関連の仕入先の内、原産地のカントリーリスク(*1)の高さ、仕入金額の多さや当社方針への適合性などによって、全体仕入金額の80%以上の木材を重点調査対象として、選定・調査しています。

2019年度においては、重点調査対象の木材の約70%が輸入材、約30%が国産材であり、それぞれの業界特性を踏まえた調査・確認のアプローチを取っています。

 

 

  1. *1:カントリーリスクには、腐敗や汚職に対して取り組む国際的な非政府組織であるトランスペアレンシー・インターナショナルが、毎年公開する公務員と政治家の腐敗度合を国際比較し、国別にランキングした腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index)を採用しています。
  2. *2:2018年度に買収したベトナムの段ボール原紙製造会社は含んでいません。今後、対象に含めて参ります。

 

輸入材へのアプローチ

輸入材については、一部の地域において、違法伐採や地域住民への人権侵害、生物多様性への脅威等が問題視されております。

当グループでは各取引先と協力し、方針に掲げる合法性や、伐採現場の環境・社会配慮の確認・改善に取り組んでいます。

<調査方法>

特定した木材に対し、WWFジャパンの監修(*3)のもと、「①原産地までのトレーサビリティ」と、環境・社会へ配慮した「②森林管理の適切性」を確認しています。

 

  1. *3:「①原産地までのトレーサビリティ」と、環境・社会へ配慮した「②森林管理の適切性」を確認するツールとして、WWFジャパンの『林産物調達チェックリスト』の使用の推奨を受け、採用しています。また、同リストに規定されている、生物多様性の観点を含む保護価値の高い森林の保全状況や、人権問題の特定などの確認方法につき、2015年度にWWFを講師に招き説明会を開催しました。同説明会には、双日の木材関連部署、及び木材関連の子会社が参加しております。また、以下に記載しております目標についても、WWFジャパンのアドバイスを参考にしております。

 

<評価基準>

「①原産地までのトレーサビリティ」と「②森林管理の適切性」について、下記4レベルに分けて評価しています。

  1. レベルA:認証材(*4)、または認証材相当の高度な管理が確認できている木材
  2. レベルB:トレーサビリティに加え、認証以外で環境・社会に配慮した森林管理の適切性が検証済の木材
  3. レベルC:トレーサビリティが確保されている木材
  4. レベルD:トレーサビリティの確保が不十分な木材
  5. *4:FSC®、PEFCなどによる認証木材。FSC®による認証材を最高得点としています。

<目標と実績>

=定量目標=

2020年度までにトレーサビリティが確認できる調達木材の取扱いを100%にします。また、将来的に、トレーサビリティに加え、環境・社会面にも配慮した森林管理の適切性が確認できる調達木材の取扱い100%の達成を目指します。

=改善方法=

「①原産地までのトレーサビリティ」の確保に問題がある場合、WWFジャパンの『林産物調達チェックリスト』に基づいたアンケート調査に加え、現地証憑書類の確認を行っています。また、書類の確認だけではトレーサビリティが確認出来ない場合、現地への訪問も行っています。

環境・社会へ配慮した「②森林管理の適切性」が確認出来ない場合、仕入先に対し『レベルA』に規定されている認証の取得、または認証材相当の高度な管理を、優良事例として紹介し、同様の対応を促します。『レベルA』の対応が難しい場合、『レベルB』に規定されている『認証以外で環境・社会に配慮した森林管理の適切性』が確認できる状態への改善を依頼します。

=2019年実施調査結果=

新規取引開始前のトレーサビリティ調査の導入等により、引き続き伐採地までのトレーサビリティは100%(レベルDゼロ%)を維持しています。

レベルB以上の比率は67%と前年比微増に留まりましたが、特に伐採地での課題が懸念される木材を中心に、デュー・デリジェンスを通じた確認と評価、更なる改善要請など、実効性を重視した取り組みを進めました。

=今後の活動予定=

  1. 毎年、調査を行い、調査結果を公表します。
  2. 引き続き、調達木材のトレーサビリティの確保に努め、トレーサビリティが判明しない木材の取り扱いは致しません。
  3. 環境・社会に配慮した木材の調達を増やすべく、現地デュー・デリジェンスを行います。

(ご参考/双日株式会社が取得しているFSC®のライセンス番号はFSC-C009917)

国産材へのアプローチ

国産材では、伐採現場の労働安全など、輸入材と異なる課題を認識しています。

近年、日本では国産材の需要が増加傾向にあり、将来的に国内の森林資源の循環利用が進むよう、今後はステークホルダーとの協議を通じ、国産材の現状と課題についての認識を深め、双日の木材調達方針に則した適切な対応方法を検討して参ります。

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