双日株式会社

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木材分野における『サプライチェーンCSR行動指針』の実践 〜木材調達方針〜

「双日グループ サプライチェーンCSR行動指針」に基づき、責任ある木材の調達を行うために、2015年9月に「木材調達方針」を定めました。
また、2021年2月に、2025年に向けた定量目標を定めています。

木材調達方針

双日グループは、企業理念の実践に向け、「双日グループ サプライチェーンCSR行動指針」に基づき、取引先と協力しながら以下の方針に沿った木材の調達を行うよう最善を尽くします。

  1. 1.合法性
      違法伐採された木材の取扱いは行いません
  2. 2.環境への配慮
      保護価値の高い森林を毀損する方法で伐採された木材の取扱いは行いません
  3. 3.社会への配慮
      森林伐採が及ぼす人権への負の影響を考慮し、調達に関する負の影響の軽減に努めます

<対象範囲>

双日および連結子会社が取り扱う原木、木材製品、チップ・パルプなどの製紙用原料、紙製品、木質バイオマス(以下「木材」)

 

実施方法

約1500社ある双日グループの木材関連の仕入先のうち、原産地のカントリーリスク(*1)の高さ、仕入金額の多さや当社方針への適合性などを考慮して、木材関連の全体仕入金額の80%以上の木材を重点調査対象として選定し、調査しています。

2020年度においては、重点調査対象の木材の約70%が輸入材、約30%が国産材であり、それぞれの業界特性を踏まえた調査・確認のアプローチを取っています。

 

 

  1. *1:カントリーリスクには、腐敗や汚職に対して取り組む国際的な非政府組織であるトランスペアレンシー・インターナショナルが、毎年公開する公務員と政治家の腐敗度合を国際比較し、国別にランキングした腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index)を採用しています。

 

輸入材へのアプローチ

輸入材については、一部の地域において、違法伐採や地域住民への人権侵害、生物多様性への脅威等が問題視されており、当グループでは各取引先と協力し、方針に掲げる合法性や、伐採現場の環境・社会配慮の確認・改善に取り組んでいます。

また、当グループは多くのサプライヤーと接点があることから、優良事例を他社へ共有することで、サプライヤーへの啓発を継続しています。

<調査方法>

特定した木材に対し、WWFジャパンの監修(*2)のもと、「①原産地までのトレーサビリティ」と、環境・社会へ配慮した「②森林管理の適切性」を確認しています。

 

  1. *2:「①原産地までのトレーサビリティ」と、環境・社会へ配慮した「②森林管理の適切性」を確認するツールとして、WWFジャパンの『林産物調達チェックリスト』の使用の推奨を受け、採用しています。また、同リストに規定されている、生物多様性の観点を含む保護価値の高い森林の保全状況や、人権問題の特定などの確認方法につき、2015年度にWWFを講師に招き説明会を開催しました。同説明会には、双日の木材関連部署、及び木材関連の子会社が参加しております。
    尚、以下に記載しております目標についても、WWFジャパンのアドバイスを参考にしております。

 

<評価基準>

「①原産地までのトレーサビリティ」と「②森林管理の適切性」について、下記4レベルに分けて評価しています。

  1. レベルA:認証材(*3)、または認証材相当の高度な管理が確認できている木材
  2. レベルB:トレーサビリティに加え、認証以外で環境・社会に配慮した森林管理の適切性が検証済の木材
  3. レベルC:トレーサビリティが確保されている木材
  4. レベルD:トレーサビリティの確保が不十分な木材
  5. *3:FSC®、PEFCなどによる認証木材。FSC®による認証材を最高得点としています。

<目標と実績>

1)2020年度目標の結果

<目標>


2020年度までに、トレーサビリティが確認できる調達木材の取扱いを100%(=レベルD材を0%)にします。

<結果>


トレーサビリティ100%(=レベルD材を0%)を、2018年度以降、3カ年連続で達成しました。

=実施してきた、改善の取組み=

  1. カントリーリスクが高い国に所在するサプライヤーとの新規取引開始前にトレーサビリティ調査を実施
  2. 需要家を巻き込んだ環境配慮材の取扱推進活動
  3. 懸念サプライヤー先への現地デューデリジェンス実施
    (ご参考/双日株式会社が取得しているFSC®のライセンス番号はFSC-C009917)

2)新たな目標の設定

<2025年度目標>

双日グループは、2020年度目標の達成を踏まえ、以下、2025年度に向けて新たな目標を設定しました。


2025年度迄に、認証材(レベルA)、及び認証以外で
環境配慮が出来ている材(レベルB)の取扱いを100%にします。


=目標達成に向けた取り組み=

  1. 認証材の取扱量拡大
  2. 取引先への認証取得奨励
  3. 需要家を巻き込んだ環境配慮材の取扱推進

=定量推移と新目標=

  1. *4:毎年、レベルAの<評価基準>を厳格化しており、2020年度はレベルAを認証材のみとしております(2020年度のレベルA比率は18%)。新たに設定した<2025年度目標>は、本基準で対応して参ります。
    尚、各種基準の厳格化を受け、過去の集計結果の一部をリステートしました。
  2. 上表における調達木材の取扱いに関する比率は、WWFジャパンの「林産物調達チェックリスト」を用いて双日が実施した評価に基づいて双日が決定したレベルごとの木材(輸入材)の調達金額÷調査対象とした木材(輸入材)調達金額で算定しています。また2020年度調査結果は、2018年度における木材調達金額を基に算出しています。

=第三者保証=

2025年度までの新目標に向け、集計の客観性を向上させるべく、2020年度から、以下範囲に於いてKPMGあずさサステナビリティ株式会社の第三者保証を取得しています。
保証対象データには☆マークを付しています。

  1. 〔第三者保証範囲〕
  2. 当ウェブページに記載されている、木材調達(輸入材)に関する2020年度の調査結果が、すべての重要な点において、WWF「林産物調達チェックリスト」を用いて双日が実施した評価の結果に基づき、双日の定める基準に従って算定されていることの保証。
    尚、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証において、各レベル(A~D)の妥当性は、評価の対象外です。

2020年度の第三者保証報告書

国産材へのアプローチ

<基本的な考え方>
国産材については、「伐採現場の労働安全」、及び「地域の資源循環」など、輸入材と異なる課題を認識しております。そのため、輸入材と同様に、仕入先へ環境社会配慮の意識づけを継続的に働きかけながらも、輸入材とはアプローチを切り分け、個別に取り組みを図ります。

特に、地域における資源循環を意識し、ステークホルダーとの協議を通じた「地域完結型林業の構築」を図り、これら課題へ取り組んでまいります。

 

関連する方針・取り組み

サプライチェーンCSR行動指針

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