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2023年 社長年頭挨拶

2023年1月4日

双日株式会社

2023年1月4日

双日株式会社

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当社ステークホルダーの皆さま、明けましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては、本年が素晴らしい一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。
さて、当社社長 藤本昌義による双日グループ役職員向け「2023年 年頭挨拶(要旨)」を下記の通りご報告します。

双日グループの皆さん、新年明けましておめでとうございます。

年末年始はどのように過ごされたでしょうか。ご家族・ご友人と年末年始を過ごされたりと、充分に英気を養い、新たな気持ちで本日を迎えられたことと思います。

先ず年始にあたり、昨年の振り返りをします。未だ収束と拡大を繰り返す新型コロナウイルス感染症の影響に加え、ロシアによるウクライナ侵攻、インフレの加速、米国をはじめとする各国中央銀行による政策金利の引き上げ、サプライチェーンの分断等、ますます予測が難しい世の中になりつつあります。一方で、国のゲートは開かれ、海外との往来を含めた人の流れも徐々に戻りつつあり、社会は新たな日常を見出し、前に進もうとしている様に感じます。

そのような中、当社2023年3月期第2四半期決算においては当期純利益789億円と、上期決算における過去最高益を二年連続で更新しました。また、通期純利益見通しを過去最高益となる1,100億円に上方修正し、私が社長就任時に標榜していた当期純利益1,000億円が現実のものとなりつつあります。為替や市況による影響はありますが、不確実性の高い環境下で、このような業績を残せていることは、社員皆さんの日々の弛まぬ努力に基づく収益力の底堅さと高いリスク耐性を裏付けるものだと考えます。一例として、トレードを主とするある営業部隊においては、従来の単なる顧客の御用聞きという役割を脱し、サプライチェーン全体を俯瞰し、顧客が求めるサービスを主体的に考察・提案することで、目に見える形で収益を伸ばしています。一つひとつは地味で脚光のあたらないものではありますが、このような地道な努力が現在の結果に繋がっているのだと実感しており、その努力に深く感謝すると共に、商人としての矜持に敬服いたします。本当によく頑張ってくれています。ありがとう。

さて、今年は中期経営計画2023の最終年度を迎える年、且つこれから策定する次期中期経営計画に繋げる重要な年となります。先ほどお伝えした通り、当社業績も1,000億円の大台を見込み、次のステージに差し掛かっています。これを更に2,000、3,000億円にするとした場合、どの様なことをする必要があるでしょう。我々が持つ時間を含めたリソースに限りがあるのは自明で、以前よりお伝えしている生産性の向上は勿論意識する必要があるでしょう。また、それに加え、新規投資のみならず、これまで投資実行した案件の着実な収益化が必要だと考えます。当社は、投資実行の是非を決める上で、主体性を持てるかどうかを重要な判断軸としています。投資を実行したら終わりではなく、その中でどうやるか、やり切るか、これからが我々の力の見せ所であり、徹底的にやり抜いて欲しいと思います。

話は変わりますが、来年2024年で、双日発足から20年が経過します。発足当初、市場認知度が低く、特に海外においては、双日とはどういう会社で、何をやっているのか会社紹介から始めるなど、入り口の段階で苦労することもありました。今では、双日としての実績を積み上げ、知名度もそれなりに高くなったことで、旧個社時代から引き継いだ事業だけでなく、双日として、新規開拓したパートナーと様々な分野で事業を構築していっています。現在、来年の発足20周年を見据え、双日らしさを追求する為の活動を開始していますが、皆さん一人ひとりにおいても、いま一度、どの様な会社になりたいか、どういうカルチャーをもった会社になりたいかを見つめ直して頂きたいと思います。

私は、2030年に向けて、「事業や人材を創造し続ける総合商社」を目指すと公言しています。よく外部の方から、他総合商社と何が違うのか、と聞かれます。総合商社第何位という表現もされます。或いは、社内においても、比較対象企業として、他総合商社のそれを引き合いに出す等、我々自身も自身の会社を総合商社という既成の枠組みをもとに評価・判断していることが少なからずあります。その既成の枠組みを設けることで、何かご自身の中で制限をかけている部分があるのではないでしょうか。確かに、我々は「総合商社」であります。では、「総合商社」とは何なのでしょうか。トレードを主とした事業体でしょうか。製造業でしょうか。はたまた、eスポーツの大会運営会社でしょうか。何でもやったらよいのではないでしょうか。比較対象企業はどこでも良いのです。分野によっては海外のグローバル企業、或いは新興のベンチャー企業かもしれません。一昨年の年頭挨拶で申し上げた「必要な場所に必要なものを届ける」、この使命は不変としても、その使命を達成する為の手段に一切の制限はありません。「総合商社」の既成概念を取っ払い、「双日はおもしろいことをやるな」「そんな手があったのか」と言われるような、自由な発想で、独創性を追求し、我々の目指す「事業や人材を創造し続ける総合商社」に向かって邁進して欲しいと思います。それを推進する上で核となる我々の信念・カルチャーとは何なのか、これを機に徹底的に議論して参りましょう。人として、社会人として、超一流を極めた集団を作り上げ、100年後も隆々とした会社で居続ける為の基礎を築き上げていきましょう。

最後になりますが、日頃の体調管理には十分留意の上、心身の健康を第一に、明るく前向きに日々楽しんで欲しいと思います。世界の双日グループ役職員の皆さん、そしてその皆さんを支えるご家族の皆さんのご健康とご多幸をお祈りして、私からの年頭の挨拶とさせて頂きます。

ご清聴ありがとうございました。

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