双日株式会社

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双日、北米における鉄道車両の総合メンテナンス事業へ参画

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2015年12月4日
双日株式会社
双日米国会社

双日株式会社と双日米国会社は、北米で鉄道車両の総合メンテナンス事業を運営するキャドレイルウェイ社(Cad Railway Industries Limited)の株式約41%を取得しました。今回の出資により双日グループは日本企業として初めて北米で鉄道車両の総合メンテナンス事業に参入します。

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    【キャドレイルウェイ社の工場内風景】           【取扱い鉄道車両の例】

キャドレイルウェイ社は、主に北米の大手貨物鉄道事業者、機関車・貨車リース会社、カナダ政府・州政府の都市交通当局などを顧客として、鉄道車両及び部品の保守から修理、改造、改装まで様々な技術サービスを提供しています。米国、カナダ、メキシコにまたがる広範なエリアの顧客の機関車、貨車、客車などを対象とし、用途、技術仕様などが異なる車両に幅広く対応できることが特徴です。

鉄道は輸送単位あたりの二酸化炭素排出量が自動車の約8分の1と地球環境にやさしく、大量一括輸送による効率性の高さから、世界各国で鉄道インフラ市場の拡大が続いています。特にカナダ・米国を含む北米は、世界最大の運行路線長および鉄道輸送量を誇り、長期的な経済成長、人口増加や環境意識の向上を背景に、今後も貨物・旅客の鉄道輸送市場の拡大が見込まれています。それに伴い、北米での鉄道車両のメンテナンスサービスは、車両数の増加や安全性向上に加え、車両の適切な延命を図るための修理、改造、改装への需要の高まり受け、継続的な成長が予測されています。

双日グループは、60年以上にわたり北米を中心とする世界各国で鉄道車両および関連機器の販売を行い、また、インドや韓国等での鉄道インフラ建設の実績を有しています。この経験を活かし、キャドレイルウェイ社と協力して同社の事業拡大を推進し、同社が持つ機能やノウハウを獲得することで、北米での更なる鉄道関連事業の拡充を目指します。今後、鉄道インフラ整備が見込めるアジア等の新興国、豪州、欧州地域においても鉄道車両メンテナンス事業の展開を図り、安定的な収益基盤としてのポートフォリオ形成を目指します。

(ご参考) キャドレイルウェイ社概要

会社名 Cad Railway Industries Limited
事業内容 鉄道車両のメンテナンス事業、部品製造・販売事業
設立 1968年
本社 カナダ ケベック州 モントリオール市

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