双日グループ、ミャンマーでコールドチェーン物流事業を開始
2015年4月13日
双日株式会社
双日ロジスティクス株式会社
双日株式会社と双日ロジスティクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平川 真淳、以下、双日ロジスティクス)は、食品・生活消費財卸売会社であるプレミアム・ディストリビューション社(Premium Distribution Co., Ltd、本社:ヤンゴン、以下、PDC社)との共同出資により、プレミアム・双日・ロジスティクス社(Premium Sojitz Logistics Co., Ltd、本社:ヤンゴン、以下、PSL社)を設立しました。PSL社はヤンゴン市内に建設する3温度帯物流倉庫(常温、冷蔵、冷凍)を拠点として、高品質なコールドチェーン物流サービスを開始します。

(3温度帯物流倉庫完成イメージ)
PDC社はミャンマーの小売・流通分野最大手のシティー・マート(City Mart Holding Co.、本社:ヤンゴン、以下、CM)のグループ会社として、CMグループ内の食品卸売事業を担っており、約3,000社の顧客ネットワークを有しています。CMグループは、ミャンマー国内にスーパーマーケット20店、ハイパーマーケット7店、コンビニ45店にて小売事業を、また、ヤンゴン、マンダレー、ネピドー等の主要都市で食品・生活消費財の卸売事業を展開しています。
双日は、CMグループをミャンマーにおける重要な事業パートナーと位置付け、2013年8月に同グループとの資本業務連携契約を締結し、同グループにおける卸売オペレーションの近代化、海外輸入品の品揃えの充実化等、各種支援を推進してきました。
双日とCMグループとは、電力不足により常温食品が中心であったミャンマー流通市場が冷蔵・冷凍食品の消費増加によって大きく変化するタイミングに入る中で、ホテル、レストラン、流通・小売業等の顧客が求める質の高い物流へのニーズに応えることが同国流通事業の成長を取り込むための鍵と考え、PSL社を通じてコールドチェーン物流施設・設備への投資を進め、コールドチェーン事業基盤を拡充していきます。同時に、PSL社はCMグループのミャンマー地方都市への積極的な展開に即応し、ヤンゴン、ネピドー、マンダレーを結ぶ主幹路線での長距離コールド物流定期サービスを開始します。
PSL社は、今後、ASEAN経済共同体の発足等により、ミャンマーと近隣諸国との流通が一体となって発展していくことが見込まれることから、ASEANや中国の物流分野で実績のある双日ロジスティクスの大メコン圏での物流ネットワークと連結させて、現在構築中のタイ-ミャンマー間、更に中国-ミャンマー間のコールドチェーン越境物流も順次進めていきます。
双日グループは、ミャンマーの5,200万人規模の消費市場の急速な発展を背景として、冷凍・冷蔵食品に対する需要の高まりに対し、CMグループの販売網とPSL社のコールドチェーン物流事業を通じ、ミャンマーにおける卸から小売、外食産業までの食のバリューチェーン(サプライチェーン)を構築し、ミャンマーの発展に貢献してまいります。
プレミアム・ディストリビューション社 会社概要
代表者 | Mr. Soe Moe Thu |
---|---|
本社所在地 |
No.1-3, Aungsan Stadium (North Wing), Gyo, Phyu, Street |
設立 | 2003年 |
事業内容 | 食品・生活消費財卸売業 |
プレミアム・双日・ロジスティクス社 会社概要
代表者 | 上澤 一郎 |
---|---|
本社所在地 |
39(B1), Shwe Pin Lon Housing |
設立 | 2015年4月 |
出資比率 | PDC社60%、双日グループ40% |
事業内容 | 3温度帯(常温、冷蔵、冷凍)物流事業 |