双日、ビジネスジェット事業を拡大
~アジアの需要拡大に対応し新拠点設立~
2010年8月26日
双日株式会社は、子会社でビジネスジェットの運航、整備管理などを行うACL社(本社:グアム、Aviation Concepts LLC)の新拠点をフィリピンのスービック・ベイ国際空港に設立し、ビジネスジェット事業を拡大します。
ACL社は、アジア・環太平洋地区で唯一、米国連邦航空局から認可を受けたビジネスジェット運航会社で、グアムを拠点としてビジネスジェット機のオーナーやチャーター顧客向けに世界各地にビジネスジェットを運航しています。現在、5機を運航管理しており、米国の運航監査会社から最高レベルの安全性と運航管理体制を示す評価を取得しています。
スービック・ベイ国際空港の新拠点は、9月末から稼働を開始します。大型機10機(中型機であれば15機)を格納できる格納庫に加え、屋外に最大18機まで駐機可能なスペースを確保しており、運航機数の拡大に対応する体制を整えます。スービック・ベイ国際空港は24時間運行が可能で、アジア各地へのアクセスも良いというメリットを生かし、アジアの新規顧客を開拓していきます。さらに、経験豊富な整備士の確保が容易なことから、将来は重整備拠点としても活用していく計画です。
双日は、ビジネスジェット事業において、米国のボーイング社およびカナダのボンバルディア社の日本代理店として、大型の「ボーイングビジネスジェット」から小型の「リアジェット」まで顧客のニーズに応じた幅広いラインナップを取り扱っています。また、ACL社を通じて機体の運航や整備管理、あるいはチャーター事業を手掛けており、販売から運航、整備管理、格納庫賃貸、中古機売買まで一貫したサービスを提供しています。
ビジネスジェットは、定期便が就航していない地域でも自由にフライトを設定することが可能で、セキュリティーの確保もできることから欧米企業を中心に活用が進んでいます。近年、中東やアジアで需要が拡大しており、アジアだけでも、今後5年間で約350機のビジネスジェットの新規需要が見込まれています。双日は、新拠点の開設により、サービス品質のさらなる向上を図るとともに、アジアの需要拡大に対応していきます。
スービック・ベイ国際空港からアジアの主要都市までの平均飛行時間
東京 | 香港 | 上海 | バンコク | シンガポール | ジャカルタ | ホーチミン | ソウル |
3:55 | 1:30 | 2:20 | 3:00 | 3:15 | 3:00 | 2:30 | 4:00 |
【ACL社がチャーター運航しているボンバルディア社のGlobal Express】
以上