カナダで操業中の銅鉱山権益を取得
2010年3月23日
双日株式会社
古河機械金属株式会社
DOWAホールディングス株式会社
双日株式会社(本社:東京港区赤坂、社長:加瀬 豊)、古河機械金属株式会社(本社:東京千代田区丸の内、社長:相馬 信義、以下古河)、DOWAホールディングス株式会社(本社:東京千代田区外神田、社長:山田 政雄)子会社のDOWAメタルマイン株式会社(本社:東京千代田区外神田、社長:山﨑 信男、以下DOWA)の3社は、カナダ銅鉱山会社タセコマインズ社(Taseko Mines Ltd.)と、同社が保有するカナダ ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市より北へ約600キロメートルのウィリアムズレイク(Williams Lake)にあるジブラルタル(Gibraltar)銅鉱山権益の25%を約1億8700万カナダドル(日本円約159億円、1カナダドル=85円にて換算)で取得することで合意しました。
【ジブラルタル銅鉱山所在位置】
ジブラルタル銅鉱山は既に稼働している鉱山で、可採鉱量は4億7200万トン、生産量は銅精鉱で2009年に約11.5万トン、2010年中の拡張工事完了後は年産約18万トンとなる予定で、今後25年の操業が可能です。同鉱山で生産される銅精鉱は不純物が少ないクリーンな銅精鉱で、本邦製錬所における処理実績も十分にあり、日本向けとして品質、生産コスト、輸送等の面で極めて競争力の高い銅原料を生産しています。
日本側3社は、新たに設立した新会社カリブーカッパーコーポレーション(Cariboo Copper Corp.、出資比率:双日50%、古河25%、DOWA25%)を通してジブラルタル銅鉱山の権益を取得します。双日は銅鉱山の権益を取得するのは今回が初めてで、銅の鉱山事業の展開をさらに進めます。古河およびDOWAは、同鉱山で生産される銅精鉱を引き取ることで、銅製錬原料の一層の安定確保を図ります。
なお、今回の一部権益買収資金の手配では、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の海外開発債務保証制度を活用した融資を予定しております。
以上
ご参考
出資スキーム
ジブラルタル鉱山の概要
名称 | ジブラルタル鉱山 |
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所在地 | Williams Lake,British Columbia(バンクーバー市から北方約600キロメートル) |
生産量(精鉱量) | 2007年 8万トン 2008年 12.9万トン 2009年 11.5万トン 増産後 18万トン(2010年中完成予定) その他:モリブデン(副産物)は年産635トン |
可採鉱量 | 4億7200万トン (品位Cu-0.315%, Mo-0.008%) |
採掘方法 | 露天掘り |
マインライフ | 25年 |
タセコ社の概要
名称 | タセコマインズリミテッド Taseko Mines Limited (カナダ・トロント証券取引所上場の鉱山会社) |
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所在地 | Vancouver, British Columbia |
社長名 | Russell Hallbauer (President, CEO & Director) |
カリブーカッパー社の概要
名称 | カリブーカッパーコーポレーション Cariboo Copper Corp. |
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設立日 | 2010年3月11日 |
所在地 | Vancouver, British Columbia |
社長名 | 富田 清隆(双日株式会社 非鉄・貴金属部部長) |