双日、米国の水関連ベンチャーから国内販売権取得
〜安心・安全な水を提供できる水道用現場薬品生成装置の販売開始〜
2009年9月3日
双日株式会社は、米国の水関連ベンチャー企業であるマイオックス社(本社:ニューメキシコ州アルバカーキ市、MIOX Corporation)との間で、同社が製造する水道用現場薬品生成装置「リオグランデ」の日本における販売代理店契約を本日締結します。
双日は契約締結に先立ち、2009年4月16日に、社団法人日本水道協会の品質認証センターから、現場での薬品生成装置として初の認証(認証登録番号「資薬A-1」)を取得しました。「リオグランデ」は、水の消毒剤である次亜塩素酸ナトリウム(次亜)を浄水場やプール、スパなどの各現場で安全に供給できる装置です。
「リオグランデ」は、水と電気と塩のみを原料として、特殊電極で塩水を電気分解することにより次亜を生成します。「リオグランデ」は、1994年にマイオックス社が商業化して販売を開始したもので、現在までに世界各国で約1700基が稼動しており、上下水道やプール、スパの消毒用、飲料用ボトルの洗浄用、冷却塔のバイオフィルム除去用として幅広く採用されています。

【 次亜塩素酸ナトリウムの生成過程 】
日本では、次亜を工場で製造し各浄水場などに配送しているのが現状ですが、近年、次亜の劣化による塩素酸増加の危険性が日本水道協会から指摘されています。厚生労働省では水質基準の強化を決定しており、事業者は次亜の購入間隔を短縮したり、次亜の保管場所に冷却装置を設置したりする必要性が出てきました。「リオグランデ」は、水を使用する現場で新鮮な次亜を製造するので、いつでも安全で安心な水を提供することができます。
双日は、水道用現場薬品生成装置が必要となる分野や地域別に販売代理店および サービスネットワークを構築し、「リオグランデ」の販売に注力します。浄水場や下水処理場、プール、スパ、病院、ホテル、食品メーカーなどをターゲットに販売を進めます。さらに、海外への展開や環境関連商品など周辺商品の拡販も視野に入れ、事業を拡大していきます。

【水道用現場薬品生成装置「リオグランデ」】
リオグランデの特徴
性能 | 副生成物であるトリハロメタンの発生を削減できる バイオフィルムの除去、藻の削除ができる レジオネラ菌などの各種雑菌を不活性化できる 浄水の前処理薬品を軽減できる 臭いが排除できる(おいしい水の供給ができる) |
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安全性 | 生成液の濃度が0.3%(通常の次亜は12%)と薄いため、 取り扱いが安全 塩が原料なので、原料輸送中の安全性が確保できる 危険な薬品を長期保管する必要がない |
用途 | 上下水道、井戸水、プール、スパ、温泉、 老人養護施設、病院、 食品加工工業、冷却塔など |
MIOX Corporation 会社概要
代表者 | Carlos Perea,CEO |
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設 立 | 1994年 |
本 社 | 米国ニューメキシコ州アルバカーキ市 |
事業内容 | 現場薬品生成装置の製造販売 |
以上