双日株式会社

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双日グループ、韓国大邱広域市向けにモノレールシステムを受注

韓国で初めての都市交通モノレール

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2008年10月2日

双日株式会社の韓国法人である双日韓国会社は、株式会社日立製作所と共同で韓国政府調達庁から、大邱広域市都市鉄道3号線向けに日立跨座型モノレー ルシステムを受注しました。受注したのは、モノレール車両と信号システムなどの基幹システム一式です。韓国では、都市交通モノレールシステムの導入は初め てのことになります。

今回受注したプロジェクトは、韓国南東部の中心都市として古くから栄え、人口約250万人を擁する大邱広域市の中心街を経由して北 西部と南東部を結ぶ、全長約24kmの路線(30駅(市計画))です。大邱広域市の計画では、2009年上半期から建設工事を開始し、2014年10月に 全線営業開始の予定です。

都市鉄道3号線は、都市集積が進む一方、豊かな緑や河川を有する大邱広域市の都心部や郊外の住宅近隣地域を結ぶ予定です。既存の都 市景観を最大限保護し、建設期間中の地上道路交通への影響も最大限防ぐシステムであり、都心回遊型の観光資源として活用できるというメリットが考慮された 結果、レールをまたいで走行する跨座型モノレールシステムが選定されました。双日の鉄道プロジェクトにおける豊富な経験、また日立製作所の安定した納入実 績や、高い信頼性・先進性・保守性等が高く評価されました。

システムの特徴としては、アテンダントの添乗によるドライバーレス自動運転システムを適用しています。さらに、緊急時の乗客の安全 を確保するための設備として、車上スプリンクラー装置やスパイラルシュータによる脱出装置を装備しています。また、周辺住宅へのプライバシー侵害を防止す る目的として、住宅近隣地区等を通過する際にあらかじめプログラムされた制御により、側面ガラスが曇るミストグラス装置を備えています。

双日韓国は主契約者として、プロジェクトの進捗管理を行います。また、日立製作所の現地法人である株式会社韓国日立鉄道システム (本社:韓国ソウル特別市、代表者:内村年秀)が、システムエンジニアリング・プロジェクトマネジメントの拠点としてプロジェクトを遂行するとともに、韓 国企業をパートナーとして起用し、韓国産製品の活用を進めます。

韓国では、首都圏や地方大都市の都市集積化が目覚ましく、交通渋滞の解消や環境の保全、さらには省エネルギー化の解決策として、建 設コストや工期にメリットが大きい軽量電鉄システムの導入計画が各都市で進められています。双日は、米国市場を中心に海外での鉄道プロジェクトの受注実績 がありますが、これまで培ってきた実績とネットワークを生かして、世界各地での鉄道プロジェクトに参画していきます。

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【受注したモノレールのイメージ図】

以上

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