双日、自動車部品用検査冶具メーカーに出資
中国における自動車の川上事業強化へ
2008年7月17日
双日株式会社は、自動車部品用検査冶具メーカーの株式会社ネイブ(本社:石川県加賀市、代表者:西出大進)の100%子会社である広州寧武汽車技術 有限公司(本社:広州市科学城風信路、代表者:西出大進)に出資しました。第三者割当増資による株式の取得金額は約2億円で、出資比率は25%になりま す。双日は、広州寧武汽車技術への出資を通じて、中国における自動車事業の拡大を図ります。
広州寧武汽車技術は、各種自動車部品の検査冶具を日系自動車部品メーカー向けに設計・製作しています。ボディー関係の板金部品およ びシート、ルーフ、ダッシュボード、ドアなどの内装部品から、バンパー、ヘッドライト、ウインドガラスなどの外装部品まで、部品の素材や形状に関わらず 様々な検査冶具を設計・製作しています。検査冶具は自動車の製造工程において必要不可欠なものですが、広州寧武汽車技術は、日系メーカーの現地調達の動き に合わせていち早く中国に進出し実績をあげています。
現在、中国に進出している日系自動車部品メーカーは1100社以上にのぼります。日系メーカーは金型や検査冶具の調達を中国で行う ようになっており、高品質・高精度の検査冶具の需要は今後さらに増加すると見込んでいます。広州寧武汽車技術は、日系メーカーが多数進出する広州経済開発 区に工場を新設して、生産設備を拡張する計画です。新工場は2009年に稼動を開始する予定で、2011年には15億円の売り上げを目指します。
双日は自動車事業において、エンジニアリング・部品製造などの川上事業から、物流・製造などの川中事業、ディーラーなどの川下事業 までのバリューチェーンを構築しています。川上事業では、部品メーカーへの出資や、海外に進出する企業の支援などに取り組んでいます。双日は、今後も既存 事業との相乗効果を図りながら、機能を強化し自動車事業の収益拡大を目指します。
広州寧武汽車技術が製造する検査冶具
樹脂部品 | シート、ドア、バンパー、 インストルメントパネル、 ピラー、コンソールなど |
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板金部品 | フード、ルーフ、ドア、ピラー、フロア、フレーム、燃料タンクなど |
広州寧武汽車技術有限公司 会社概要
代表者 |
西出大進 |
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本 社 |
広州市科学城風信路 |
設 立 |
2005年1月 |
資本金 |
600万ドル(双日:20%、双日中国会社:5%、ネイブ75%) |
以上