双日、パキスタン最大規模の肥料工場向けにアンモニアプラントを受注
2007年7月10日
双日株式会社は、パキスタンの有力財閥であるファティマグループのファティマファーティライザー社(本社:ムルタン市、Fatima Fertilizer Company Ltd.)から、同社がパキスタン中部のサディカバード市近郊で建設を進めている肥料工場向けの中古アンモニアプラントを約30億円で受注いたしました。 双日は、2006年に同肥料工場の中核プラントである、尿素製造設備と肥料工場全体のエンジニアリングおよびプロジェクトマネジメント業務を約130億円 で受注しており、連続での受注となります。
双日は、オランダの肥料メーカーから中古アンモニアプラントを調達し、イギリスのエム・ダブリュー・ケロッグ社(本社:ロンドン/MW Kellogg Limited)を通じて、パキスタンでの使用環境に合わせたデザインの更新や最新技術の導入、主要機器の改修提案などを行います。アンモニアプラント は、2009年10月に稼働を開始する予定で、生産能力は一日あたり1500トンになります。
肥料工場の製造プロセス
ファティマファーティライザー社の肥料工場は、パキスタンのマリガス田で産出される天然ガスを使用して、アンモニアを生成し、尿素や各種合成肥料な どを一貫して製造するパキスタン最大規模の肥料工場となります。工場全体での肥料生産能力は、一日あたり5100トンを予定しています。
パキスタンでは主要産業である農業の維持・育成を図っており、同国の天然ガスを肥料製造の原料に優先的に振り向ける政策をとっています。 肥料の需要も旺盛で、国内では肥料工場の新設や増設、古い設備の更新が活発化しています。双日は、ファティマグループと20年以上にわたる取引を通じて信 頼関係を築いており、今後も同国向けのプラント受注を目指すとともに、アジア市場に注力していきます。
肥料工場建設地(サディカバード市)
以上