使用済みビニール袋の洗浄粉砕装置の販売を開始
2003年1月23日
日商岩井株式会社の100%子会社である日商岩井プラント機器株式会社(NITEC)は、株式会社オリエントと共同で食品会社や水産会社などで大量に発生する原料搬入後の使用済みビニール袋を洗浄し、同時に粉砕する処理装置の開発と販売を開始しました。
NITECは、排出したゴミを廃棄せずに、プラスチックの原料をリサイクルする他、トレーやおもちゃ等の製品まで製造できるよう、環境を考慮に入れた商流の構築にも寄与して参ります。
食品業界で原材料となる、肉や魚を梱包した後のビニール袋には、血や肉汁、脂肪分が残存して付着しており、それらを放置しておくと、強い悪臭の原因となってしまいます。また、使用済みのビニール袋は保管場所を取り、工場内における環境改善課題のひとつとされていますが、洗浄粉砕装置は、洗浄と粉砕を同時に行い、悪臭を一掃するとともに、回収並びに保管を容易にしました。従来に比べ約4分の一程度の減容化を可能としています。排出ゴミの処理には1トン当たり約5万円ぐらいコストがかかりますが1日あたり1トンの使用済みビニール袋を排出するメーカーでは、約90日で装置の購入コストをカバーできます。
このような洗浄・粉砕による一連の工程装置は、ペットボトルの洗浄粉砕装置として、ステンレス製のものが商品化されましたが、ビニール袋のような薄いフィルムを粉砕するのは技術的に難しく、今まで商品化されたことがありませんでした。また、特殊防錆加工を施しているためステンレス製の装置よりも約半分の価格で売り出すことが可能となりました。
商品は、洗浄および粉砕量の規模に応じて3種類あり、1台当たり約450万円から1100万円の価格帯となります。初年度に20台、翌年度には100台を国内にて販売の目標としています。
<日商岩井プラント機器株式会社>
設立:2000年10月
住所:東京都中央区日本橋兜町6番7号
資本金:2億6千万円
代表者:代表取締役社長 渡辺 助義
社員数:85名
売上高:310億円(2001年度)
<株式会社オリエント>
設立:1988年10月
住所:東京都江東区亀戸5-38-30
代表者:代表取締役社長 長谷川 幸吉
以 上