オリンパス光学工業株式会社とITX株式会社の戦略的関係強化(補足説明)
2003年1月20日
日商岩井株式会社(本社:大阪市中央区、社長:西村英俊、以下「日商岩井」)とオリンパス光学工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:菊川 剛、以下「オリンパス」)は、日商岩井保有のアイ・ティー・エックス株式会社(本社:東京都千代田区、社長:横尾昭信、以下「ITX」)の株式の一部100,200株をオリンパスに譲渡することに合意いたしましたのでお知らせします。
ITX株式譲渡の目的:
ITXは事業分野をモバイル事業、ネットワーク事業、衛星・放送・コンテンツ事業、エレクトロニクス事業、ライフサイエンス事業の5つに分け事業を産み育てその事業より収益をあげていくインキュベーション・ビジネスモデルを柱としてきました。
日商岩井は、ITXの発足以来、ITXの事業価値の増大につきまして検討を重ね、戦略的パートナーとの資本提携や事業提携を積極的に実行し、2001年12月には上場を実施しました。
オリンパスは、ITX発足以来の重要株主の一社であるとともに、新規に共同事業を展開している戦略パートナーで、日商岩井とは異なる独自の技術力・ブランド力・販売力等を有しています。ITXのオリンパスとの一層の関係強化は、オリンパスの持つ種々の優位性とITXの新規事業創出能力・事業育成力が相乗効果を出し、新規事業の開発・展開が大いに期待できます。
日商岩井は、本件株式の譲渡後も引き続きITXの主要かつ戦略株主であり、オリンパスと共にITXの成長に寄与していきます。またITXも日商岩井のDNAを持った会社として、日商岩井及びグループ会社との緊密な連携により、今後とも広範なビジネスの展開を図っていきます。 今回のITXのオリンパスとの戦略的関係強化は、ITXの企業価値の増大、ひいては日商岩井グループのIT事業価値の極大化を目的としたIT関連事業再編に大きく寄与します。
今後のITXの株主構成:
今回の株式売却前の状態で日商岩井はITXの株式の42.75%を保有する筆頭株主であり、オリンパスは1.90%保有しておりました。今回のオリンパスへのITX株式100,200株の譲渡により、日商岩井のITX保有株式数は109,364株(22.31%)、オリンパスは109,524株(22.34%)となり、オリンパスが筆頭株主となります。
また、同時にITXが発行する転換社債型新株予約権付社債をオリンパスグループが購入しますが、この権利が行使された場合にはオリンパスグループ:約36%、日商岩井グループ:約21%となります。
いずれの場合でも、日商岩井にとってITXは連結子会社より持分法適用会社に変更となります。
以 上