芙蓉総合リース株式会社(以下「芙蓉リース」)および双日株式会社(以下「双日」)は、双日が100%子会社である双日米国会社(以下「SCA」)を通じて保有する、北米において貨車リース事業を展開するSouthwest Rail Industries, LLC(以下「SRI」)の持分50%を、芙蓉リースの100%出資子会社であるFGL Investment USA, Inc.に譲渡しましたので、お知らせいたします。
SRIは1998年に前身のSouthwest Rail Industries, Inc.を設立して以来、貨車リースを中心にメンテナンス・車両管理を含む貨車管理サービスを包括的に提供してまいりました。SRIが取り扱う貨物は、LPガス、アスファルト、化学品、肥料など多岐にわたり、テキサス州周辺を中心に強固な顧客基盤を確立し、着実な事業成長を続けています。2021年にはSCAが株式を100%取得し事業拡大を加速、現在では5千両超の貨車を取り扱っています。本件持分譲渡により、双日がこれまで培ってきた北米における貨車リース事業のノウハウに、芙蓉リースの資金調達力や多様なファイナンスサービスのノウハウを付加することで、SRIの一層の成長を実現します。
1. 取組意義
(芙蓉リース)
芙蓉リースは「モビリティ/ロジスティクス」を経営資源を集中投下する成長ドライバーのひとつに位置付けており、車両・物流領域を中心に、パートナー連携を軸としたワンストップ型サービスを国内外で展開しています。本件を通じて、今後も安定的な成長が見込まれる貨車リース市場に参画し、新たなビジネス領域の拡大と事業基盤の強化を実現してまいります。
また、貨車はCO2排出量が少なく、技術革新等による陳腐化が進みにくい商材であることから、環境負荷の低減や循環型社会の実現に貢献する事業としての側面も有しています。環境負荷の小さい貨車の活用を通じて、車両・物流領域における新たな価値の提供を目指します。
(双日)
双日は、鉄道車両の取り扱いにおいて前身を含め60年以上の歴史を持ち、北米鉄道事業を注力分野の一つに掲げ、貨車リペア事業や貨車リース事業に参画し、鉄道事業の拡大を進めています。今後も、北米における貨車リペア事業やリース事業とのグループシナジーを追求するとともに、環境負荷の低減と循環型社会の実現に貢献します。
2. 今後の展望
芙蓉リースと双日は、本件持分譲渡を契機として貨車台数の増加や、顧客ニーズに応じたサービスの多様化を進め、北米貨車リース事業のさらなる成長を目指します。あわせて、車両・物流領域における社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
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