双日、秋田県由利本荘市で農業法人を設立し、タマネギを初出荷 ~国産タマネギの端境期を埋める新産地形成を目指し、営農サービスも提供~
2023年8月7日
双日株式会社
2023年8月7日
双日株式会社
双日株式会社(以下「双日」)は、100%子会社の双日農業株式会社(以下、「双日農業」)を通じて、地域の生産者とともに秋田県由利本荘市に双日由利農人株式会社(以下、「双日由利」)を設立し、このたび、タマネギを初出荷しました。
近年、天候不順、物価上昇、各国の食料安全保障への関心の高まりや、消費者の環境や食の安全性に対する意識の変化により、環境に配慮した国産野菜の持続的かつ安定的な供給ニーズが高まっています。また、地方創生のためには、未利用資源を活用した一次産業の活性化が有効であり、双日では、農業の競争力向上を通して、こうした課題の解決にアプローチしています。
双日は2022年6月、双日農業を設立し、「全国でGAP(※1)認証農産物の通年供給を可能にする体制」の構築に取り組んでいます。さらに、同年8月には、農研機構やみらい共創ファーム秋田とともに、東北タマネギ生産促進研究開発プラットフォームを設立し、東北6県を、国産タマネギの端境期である夏場を出荷時期とする新たな一大産地とすることに取り組んでいます。タマネギは、国内消費量が多く重要な野菜として、農林水産省の「指定野菜」になっていますが、供給の少ない夏場を中心に全体の約15%(※2)を輸入しており、生鮮野菜の輸入量としても全体の約3割(※3)を占めているのが現状です。
双日由利は、タマネギ生産の実績がある農業生産法人の折林ファームや由利本荘市内で最大規模の個人農家とともに、保有する農業用機械を活用し、播種、育苗、定植、収穫等の一部作業を生産者から受託、収穫後のタマネギを取りまとめて、乾燥調製選果、販売していくことで、タマネギ栽培に新規参入しやすい環境整備を図り、タマネギの産地化を促進します。
双日は引き続き、生産者における設備投資などの負担を軽減するとともに、地域の雇用維持・拡大に取り組み、日本の農業の発展に寄与していきます。
(※1) GAPは、Good Agricultural Practices(適正農業規範または農業生産工程管理)の頭文字をとった言葉で、国際水準では、「農産物の生産において、食品安全・環境保全・労働安全・人権保護・農場経営管理の5分野に資する、適切な工程管理に取り組むこと」を指します。
上記5分野に渡ってGAPが正しく実施されていることが第三者機関の審査により客観的に証明された生産者には、国際水準認証(JGAP、ASIAGAP、GLOBALGAP)が付与されます。
(※2) 農研機構 東北農業研究センター
(※3) 農林水産省「野菜をめぐる情勢」(令和5年4月)
(ご参考)
双日由利概要
社名 | 双日由利農人株式会社 |
---|---|
代表者 | 岡田 拓真 |
設立 | 2023年3月3日 |
株主 | 双日農業 90%、折林ファーム 5%ほか |
事業内容 |
・農産物の生産、販売および流通 |
双日農業概要
社名 | 双日農業株式会社 |
---|---|
代表者 | 岡田 拓真 |
設立 | 2022年6月22日 |
株主 | 双日100% |
事業内容 |
・農産物の生産・販売 |
折林ファーム概要
社名 | 有限会社折林ファーム |
---|---|
代表者 | 三浦 徳也 |
所在地 | 秋田県由利本荘市芦川字折林122 |
設立 | 2005年6月 |
事業内容 |
・農作業の受託(水田、転作田にかかわる受託、委託作業) |
【関連ニュースリリース】
2022年7月1日付 双日、国内農業会社を設立 ~全国でGAP認証農産物の通年供給を可能にする体制の構築~
2022年8月3日付 東北タマネギ生産促進研究開発プラットフォームの設立 ~東北地域での産地化による国産タマネギの周年供給に向けて~
【本件に関する問い合わせ】
双日株式会社 広報部 03-6871-3404
詳細を知りたい方はお問い合わせください