2025年 社長年頭挨拶
2025年1月6日
双日株式会社
2025年1月6日
双日株式会社
2025年を迎え、双日グループの皆さんに新年のご挨拶を申し上げます。年末年始は9連休となりましたが、ご家族やご友人との時間をゆっくり過ごしたり、旅行に行かれたり、心身ともにリフレッシュされたのではないでしょうか?私自身、社長として初めて皆さんと一緒に新年を迎えられることを嬉しく思います。
さて、昨年を振り返りますと、パリオリンピックでの日本人選手のメダルラッシュや米大リーグでの大谷選手の記録的活躍など明るいニュースがあった一方で、多くの国や地域での政権交代が相次ぎ、日本でも与党過半数割れなど変化の大きな年でした。その中でも、今年、米国大統領に返り咲くトランプ氏は、米中関係や脱炭素をはじめ、前回政権時以上に大きな政策転換を打ち出すことでしょう。
このような変化の大きな環境下でも、当社は2期連続で当期純利益1,000億円以上を達成し、2025年3月期決算においても、第2四半期時点で当期純利益443億円と概ね計画通りに進捗しています。皆さんの頑張りに感謝します。
中期経営計画2026の初年度がまもなく終わりますが、「Next Stage」に当期純利益2,000億円を目指すための収益基盤の確立に向けて、競争優位性の観点から絶えず事業戦略をブラッシュアップすること、ビジネスの規模を線形に拡大していくのではなく、事業領域を面、塊にしていき、事業価値そのものを非線形に向上させることが重要です。
それぞれの市場や領域において必要とされるモノやサービスは何か、なぜ我々が取引先や事業パートナーから選ばれるのか、いかに当社の機能や価値を訴求するのかについて、一人称ではなく、客観的な競合分析などを踏まえ、各事業領域でのポジショニング、目指す姿を具体化、可視化してください。それらの戦略を実行することで、双日らしい成長ストーリーが形成されていくのです。
変化を先読みし、当社の機能と価値を打ち出す思考の起点は皆さん個人ですが、この思考を組織に浸透させ、戦略レベルに昇華させるには、組織内外でのコミュニケーションが欠かせません。これまで申し上げてきた通り、コミュニケーションの質が大事なのです。ご自身の考えを聞き手に理解してもらえるように相手の立場で伝える力と、相手の考えをその背景やその先にある期待値まで引き出す聴く力、これら双方の力を高めることでコミュニケーションの質が高まります。
質の高いコミュニケーションが、各自の思考の集合よりも一段と高い組織全体の思考力や実行力につながり、機能と価値が訴求されるようになります。ぜひ組織や業界の枠に捉われず様々な方々と、単に話すのではなく、仮説や目的意識を持ち、相手の深層まで理解することを意識して、コミュニケーションの質を磨いてください。
私も、昨年は出張などで様々な事業パートナー、取引先の方々と、時間の許す限り直接会話することを心掛けてきました。また社内では、「社長ラウンドテーブル」として、普段であれば接点が少ない社員の皆さんとざっくばらんに談話する会を続けています。その中で、新たなビジネスチャンスや当社への期待、また、社内で起こっている事象など、私自身も新たな気づきを多く得られました。引き続き、フラットでスピード感ある社内外とのコミュニケーションを大事にしていきたいと思います。
最後になりますが、中計2026の発表時に、「先読み・変革・挑戦」という双日の原点に立ち返った“KATI”(カチ)モデルの実践ということを皆さんにお伝えしました。これらをしっかり意識して、引き続きNext Stageへ向けた歩みを進めていきましょう。また、中計2026の達成時における株式付与インセンティブも設けましたので、企業価値向上を全社員で加速させていきましょう。私自身も皆さんと一緒に考え、対話し、変革し、双日らしさを創り上げていきたいと思います。
世界の双日グループ役職員の皆さん、家族の皆さんのご健康とご多幸をお祈りして、私からの年頭の挨拶とさせていただきます。
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