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双日、無線通信サービス・スタートアップPicoCELA社へ出資 ~ 5G/AI/IoTを活用した事業のデジタル・トランスフォメ―ションを加速 ~

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2020年8月18日

双日株式会社

2020年8月18日

双日株式会社

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双日株式会社(以下「双日」)は、このたび、無線通信サービス・スタートアップのPicoCELA株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:古川 浩、以下「PicoCELA社」)による第三者割当増資を引き受け、同社に出資し、双日グループが取り組んでいる事業のデジタル・トランスフォメ―ション(DX)を加速します。

PicoCELA社が独自に開発したバックホール技術*1)は、Wi-Fi機器間を多段中継しても、電波の減衰率が低く、高速で安定した無線通信を可能とするもので、次世代通信技術である5Gとも連携可能なWi-Fi環境を迅速かつ安価に整備します。さらに、PicoCELA社のWi-Fi機器はエッジコンピューティング機能2)を有するため、端末側で収集されたデータをAI等で処理することができるとともに、PicoCELA社が開発したクラウド管理基盤とのデータ連携が可能となります。

双日は、これまで、既存の無線通信規格の一つであるLPWAのIoTネットワーク(Sigfox)の開発を通じ、無線通信を利用したDXを推進してきました*3)。今後は、今まで蓄積したDXの知見やノウハウに、PicoCELAの技術を加え、1)工場・倉庫の現場業務のデジタル化/リアルタイム化とIoTセンサー・カメラのモニター分析、2)空港・商業施設・ビルのWi-Fi導入コスト削減とマーケティング分析、3)医療ヘルスケア施設内の設備・機器のデジタル化と遠隔診察への応用などをターゲット領域と位置づけ、事業のDXを加速させていく計画です。

200818.jpg【PicoCELAの技術を活用したDXのイメージ】

また、双日は、双日グループが保有する世界的な営業基盤を活用した海外展開を推進し、DXによる産業のスマートファクトリー化、社会のスマートシティ化を通じて、あらゆる人々が快適なデジタルサービスを享受できる社会の実現に貢献します。

※1)Wi-Fi機器間を繋ぐ無線技術。他社に比べ通信速度の減衰が少ないPicoCELA社の独自技術。既存の技術と異なり、中継経路を固定し、ある規律に従って無線信号を伝送することで、電波の減衰率が低く10段以上の多段中継で通信した際も高速で安定した無線通信を可能とするもので、LANケーブル配線の最大9割削減、設置コストを最大7分の1に削減などのメリットがあります。200例以上の導入事例があり、デバイスの総出荷台数は5,000台超の実績があります。
※2)Wi-Fi機器に高性能CPUを搭載し、演算処理を行う機能。端末側で種々のデータ処理が可能となります。
※3)2017年8月28日付リリース参照。

以上

(ご参考)

PicoCELA社の概要

会社名 PicoCELA株式会社
設立 2008年8月
所在地 東京都中央区日本橋人形町2-34-5 SANOS日本橋4階
代表者 代表取締役社長 古川 浩
事業内容 無線通信に関する特許技術を活用した無線通信製品の販売・ソリューション・ライセンスの提供、及びクラウド監視システムの販売
資本金 7億9659万9900円 (2020年8月18日現在)

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