双日、トクヤマとナノミストテクノロジーズと共同で、カーボンリサイクル研究開発事業を開始 ~ CO₂リサイクルの社会実装に向けた挑戦 ~
2020年7月14日
双日株式会社
2020年7月14日
双日株式会社
双日株式会社(以下「双日」)は、このたび、株式会社トクヤマ(以下「トクヤマ」)と、ナノミストテクノロジーズ株式会社(以下「ナノミストテクノロジーズ」)と共に、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より、カーボンリサイクルの技術開発・普及を目的とした委託事業「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO₂排出削減・有効利用実用化技術開発/炭酸塩、コンクリート製品・コンクリート構造物へのCO₂利用技術開発」に関する事業採択の通知を受けました。
本事業は、2022年度までの約3カ年で、経済産業省より発表された「カーボンリサイクル技術ロードマップ」※1にて技術課題とされている、CO2の分離・回収の低コスト化、および再利用の実現を目的としています。現在、炭酸塩(ソーダ灰)の製造プロセスには、石灰石焼成由来のCO2を原料としていますが、今回、石炭火力発電所の燃焼排ガス中のCO2を、技術開発した微細ミスト※2 にて吸収し、炭酸塩の 原料に置き換えることで、CO2の排出削減の実現を目指します。
双日は、本事業を通じ、カーボンリサイクルの早期社会実装の実現と、日本発の新技術による、各国の抱える社会課題の解決に挑戦します。
双日グループは、今後とも、グローバル企業として、地球環境問題を経営上の重要な課題の一つとして認識し、持続可能な社会の実現に向け、事業活動において環境保全および汚染の予防に取り組むとともに、環境性能の高い競争力ある事業を推進します。
<各社の役割>
・双日 :幹事業務、事業性評価、LCA評価。
・トクヤマ :CO2放散技術の開発、エンジニアリング業務。
・ナノミストテクノロジーズ:微細ミストによるCO2吸収技術の開発。
・3社共同 :概念設計の策定、CO2吸収材の開発。
※1)2019年6月に発行。2030年をターゲットにCO2分離回収技術の低コスト化 (1,000円~2,000円台/t- CO2) を技術課題としています。
※2)ナノミストテクノロジーズが独自に開発した、超音波などを用いて水溶液を粒径5マイクロメートル程度以下の霧状にしたもの。
水溶液を微細ミストとすることで、CO2と接触する表面積を大きくし、吸収効率を向上させ、低コスト化を見込みます。
以上
(ご参考)
【本事業のプロセス概要】

トクヤマの概要
会社名 | 株式会社トクヤマ |
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設立 | 1918年2月 |
所在地 | 山口県周南市御影町 1-1 |
代表者 | 代表取締役 社長執行役員 横田 浩 |
主な事業内容 | ・化成品部門 / ソーダ・クロルアルカリ・塩ビ・NOC ・特殊品部門 / 電子材料(多結晶シリコン)・乾式シリカ・電子工業用高純度薬品・窒化アルミニウム ・セメント部門 / セメント・資源環境 ・ライフアメニティー部門 / ファインケミカル・NF・合成樹脂フィルム・イオン交換膜・歯科材料 などの製造販売 |
ナノミストテクノロジーズの概要
会社名 | ナノミストテクノロジーズ株式会社 |
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設立 | 2002年10月 |
所在地 | 徳島県鳴門市撫養町木津字西小沖635番地1 |
代表者 | 代表取締役社長 松浦 一雄 |
主な事業内容 | ・霧化分離®装置の開発製造販売 ・汚水浄化装置の開発製造販売 ・温泉濃縮装置の開発製造販売 ・VOC回収・再生装置の開発製造販売 ・微紛体製造装置の開発製造販売 |
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