双日、HIROTSUバイオサイエンス・WHO財団・OurCrowdおよびGlobal Health Equity Fundと戦略的提携に関する覚書を締結
~がん一次スクリーニング検査「N-NOSE®」の国際展開を目指す~
2023年6月13日
双日株式会社
双日株式会社(以下「双日」)は、2023年6月12日、嗅覚に優れた線虫という生物が人の尿中に含まれるがんの匂いを検知することを利用したがんの一次スクリーニング検査「N-NOSE®」を開発・提供するHIROTSUバイオサイエンス(以下「HIROTSU」)、WHO Foundation(以下「WHO財団」)、ベンチャーキャピタルのOurCrowd 、世界の健康保健問題の解決に資する革新的な新技術への投資をおこなうGlobal Health Equity Fund(以下「GHEF」)と、低・中所得国および地域への「N-NOSE®」の展開に向けた戦略的提携や事業化における調査を共同で実施する覚書を締結しました。
HIROTSUは、嗅覚に非常に優れた線虫が人の尿中に含まれるがん特有の匂いを高精度に検知することを利用した、がんの一次スクリーニング検査「N-NOSE®」を開発・提供しています。「N-NOSE®」は、尿を提出するだけで、簡便・安価・高精度・全身網羅的に早期がんを調べることが可能で、2020年1月の実用化以降累計40万人以上が受検しており、法人での導入は1,500社を超えました(2023年5月現在)。双日とHIROTSUは、2022年2月に資本業務提携契約を締結し、「N-NOSE®」の海外展開を相互協力のもと進めてきました。
WHO財団は、WHOにより設立されたスイスの慈善団体で、慈善家・財団・企業・個人から資金やネットワークを募り、「健康を促進し、世界の安全を守り、弱い立場の人々を守る」というWHOが掲げる目的の達成を支援します。
OurCrowdは、2013年にイスラエルで創業されたベンチャーキャピタルで、現在、約2,900億円以上の資金をもとに、約400社の企業と43のファンドに投資をおこなっています。OurCrowdはWHO財団と提携し、GHEFの出資先企業に対して、低・中所得国の政府機関、研究開発・製造・サプライヤー企業、国際機関などと連携する機会を提供し、出資先企業の成長を促進します。
GHEFは、世界の健康保健問題の解消の為のインパクトの創出と収益獲得を目指すファンドで、医療分野における画期的な技術を投資対象とします。また、投資家への競争力のあるリターンの提供と、医療への公平なアクセスの確保という目標のもと、医療業界におけるイノベーションの創出と医療業界全体への投資の呼び込みを促進します。OurCrowdとWHO財団によって立ち上げられたGHEFは、OurCrowdのGeneral PartnerおよびGHEFのManaging PartnerであるMorris Laster氏、GHEFのPartnerであるItsik Francis氏、WHO財団のCEOであるAnil Soni氏、Chief Impact Investment Officer(以下「CIIO」)であるGeetha Tharmaratnam氏が中心となり運営されます。
WHO財団とOurCrowdの両社は、世界中の健康保健課題の解消を目指し、民間および公的の両方の協力を得ながら、投資先技術の効果の実証をおこないます。