双日株式会社

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2017年 入社式 社長訓示

2017年4月3日

<はじめに>
皆さん、入社おめでとうございます。社長の佐藤です。

本日、ここに107名の新入社員の皆さんを元気に迎えることができ、大変うれしく思っております。

2004年4月の「双日」発足以来、昨年はじめて、100名を超える新入社員を迎えることができました。 昨年度に引き続き、100名を超える多くの若者を迎えることができましたことを、改めて嬉しく思います。

また、皆さんにとっては、生涯のかけがえのない同期の仲間を得ることとなった記念すべき日であります。

双日グループ全役職員を代表して、皆さんを心より歓迎いたします。

<企業の社会的役割について>
さて、皆さんは本日から、いよいよ双日の一員としてスタートを切るわけですが、先ず、企業の社会的役割について、皆さんとこれから共有したいこと、期待したいことを申し上げます。

皆さんは今日からは、社会から様々な事柄を専ら学び蓄積するという立場・役割から、「2つの価値を創造する」という新しい役割を担うことになります。 私ども双日の活動にあっても、業績評価に加え、社会貢献としての評価を新たに企業価値として考えていくことが不可欠になってきています。

一つの例をあげて説明しますと、現在、契約履行を進めているインドでの高速貨物鉄道プロジェクトを完成させると、双日にとっては収益貢献、即ち、「企業価値の向上」に繋がる一方で、この鉄道の完成により、デリー~ムンバイ間の貨物輸送の量は大幅に増加し、輸送時間は大幅に短縮されます。これにより、この国や地域社会の発展に大きく貢献していくことになります。

私どもは、「2つの価値」、つまり、「双日が得る価値」と「社会に還元する価値」の双方を最大化することを目指しておりますが、利益の追求だけでは企業価値は図れない時代を迎えているということを理解し、行動していただきたいと思います。


これに加えて、今後、皆さんが双日での社会人生活を迎えるにあたり、次の2つのことを、申し上げておきます。

<周囲からの信頼を得る>
一つは、私が常々、役職員に申し上げていることですが、「周囲からの信頼を得る」ということです。

皆さんは今、双日に入って、「こんな仕事をやってみたい、こんなことにチャレンジしてみたい」と考えておられるかと思いますが、自らが仕事の環境を作るためには、上司や先輩、同僚に加えて、取引先の皆様からも「信頼」を得ることが不可欠です。 双日の企業理念は、「誠実な心で世界を結び、新たな価値と豊かな未来を創造する」ことにあり、是非とも、「信頼」や「誠実さ」を大切に、これからの業務に取り組んでいってほしいと思います。

<取り巻く環境に目を向けて、自分を磨く>
そして、もう一つは「取り巻く環境に目を向けて、自分を磨く」ということです。

我々を取り巻く環境や社会は、例えば政権が変わることなどによって大きく影響を受けることを認識しておいて欲しいと思います。日本はもとより、世界の情勢や変化に関心を持ち、理解を深めるための自己研鑽を怠らないで頂きたいと思います。

目まぐるしく変わる動きや変化に対応できることが、将来への成功を約束させることになります。 我々人類が、常に変化に対応してきた先に「今」があるように、世の中の動きに高い関心を持っておくことが重要です。
<おわりに>
次に、当社の状況に関し、一言、触れさせていただきます。

2004年4月の「双日」発足以来、これまで様々な困難を経て、漸く他商社を追い上げていく基盤が出来上がったところに諸君がおられます。
特にこれからの一年は、それを実感してもらえる一年になるものと信じております。

本日ここに集まった同期は勿論のこと、上司や先輩の皆さんと力を合わせて、双日グループの成長のスピードを上げていくための一員として参加して欲しいと思います。

最後に申し上げたいことは、「健康であれ」であります。 会社の休暇制度などを良く理解し、健康維持に努めることが全ての前提となります。

改めて、入社おめでとう!

以上

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