双日、メキシコにおける世界最大級のバライト鉱山へ出資

~石油・ガス採掘時の掘削泥水原料として需要拡大~

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2012年7月13日

双日株式会社は、メキシコのバライト権益保有会社であるシーピーシーミネリア社(CPC Mineria, S. De R.L. De C.V. 所在地:メキシコ合衆国メキシコシティ)に出資し(出資比率49%)、高純度バライト製造・販売事業に参画します。操業開始は2013年夏を予定しており、原石採掘および精製を現地で一貫して行います。双日は、これまでも中国産バライトの米国向け取扱いを行ってきましたが、今回の出資によるメキシコ産バライトの権益獲得により、業界トップレベルの取扱量を目指していきます。

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【バライト選鉱工場】

バライト(和名:重晶石)は硫酸バリウムが結晶してできた鉱物で、比重が極めて大きい性質を利用し、主に石油・ガス採掘時に用いられる掘削泥水中の加重材として使用されます。

掘削泥水は、掘削井戸壁の崩壊等による原油・天然ガスの暴噴を抑え、破砕された掘屑を坑底から地上に送る流体として用いられるものです。従来型の石油・ガス掘削に加えて近年採掘計画が世界規模で増加しているシェールガス・シェールオイルの掘削においても使用されます。掘削技術の進歩により、石油・ガスの掘削坑井は長く・深くなる傾向にあり、掘削抗の総距離とその使用量がほぼ比例する採掘泥水および含有されるバライトの世界需要も増加しており、2010年の約690万トンから2016年には約930万トンまで拡大する見通しです(英国民間調査会社調べ)。

バライトの供給は中国が世界の総生産量の過半を占めており、採掘規制や鉱山の枯渇による供給不安が懸念されています。一方で、最大のバライト消費国であり年間約280万トンを消費する米国においても、年間消費量の7割強を輸入に頼っており、その大半を中国一国に依存していることからも調達先の多様化が急務となっております。
双日は、シェールガス・シェールオイルの採掘といった新用途の勃興により需要が飛躍的に増加しているバライトの需要に対応するため、中国以外の調達先の多様化を実現し、新エネルギー分野に貢献していくことで、希少資源ビジネスの拡大を図っていきます。

また、バライトは化学品バリウムの原料でもあり、バリウムには積層セラミックコンデンサ等の高機能電材、ガラス原料、塗料、X線の造影剤、自動車のブレーキパッドといった様々な用途があります。これらの素原料であるバライトの安定的確保および二次原料の生産によって、日米需要家への安定供給にも取り組んでいきます。

シーピーシーミネリア社概要

会社名 CPC Mineria, S. De R.L. De C.V.
所在地 メキシコ合衆国、メキシコシティ(本社)、ソノラ州(鉱山)

以上

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