双日と明電舎、香港で地下鉄向け変電設備一式を受注

~回生電力貯蔵装置「キャパポスト」を海外初受注、消費電力を約1割削減

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2012年5月25日
双日株式会社
株式会社明電舎

双日株式会社(本社:東京都港区)と株式会社明電舎(本社:東京都品川区)は、香港を拠点とするジーテック社(GTECH Service Hong Kong Limited)と協力し、香港の地下鉄および鉄道ネットワークを運営する香港鉄路有限公司(MTR Corporation Limited、以下MTR社)向けに、鉄道変電設備を約25億円で受注しました。

双日と明電舎が受注した機器は、変圧器や開閉装置、更には回生電力貯蔵装置「キャパポスト」など変電設備一式です。キャパポストの海外での受注は、今回が初めてとなります。このキャパポストは、明電舎が独自に開発した電気二重層キャパシタを使用した電力貯蔵装置で、変電所に設置されます。電車が制動(ブレーキ)をかける際、運動エネルギーを電気エネルギーに変換する事によって生じる「回生電力」を吸収し、他の走行中車両に供給することによって電力を再利用するものです。これにより、消費電力を約5%~10%削減(*1)し、CO2排出量の削減にも貢献します。

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【明電舎の回生電力貯蔵装置「キャパポスト」】

今回受注した機器は、MTR社が建設中(2015年開業予定)の地下鉄新路線である南港島新線(South Island Line)向けのもので、省電力効果の高い鉄道システムとしての評価を受け、同路線への採用が決定しました。建設中の新路線は、香港島のセントラル地域にあるアドミラルティ(Admiralty)駅からサウスホライズン(South Horizons)駅までを接続する全長約7キロの路線で、これにより香港島が初めて南北方向に地下鉄で接続されることになります。双日と明電舎は、アジア有数の鉄道事業者であるMTR社での採用を契機に、今後キャパポストの海外への拡販を進めていきます。

双日と明電舎は、2011年にジーテック社と共同で、西港島新線(West Island Line)、および観塘線延伸線(Kwun Tong Line Extension)向けに鉄道変電機器一式を受注しました。これにより、MTR が現在建設中の3つの新路線向けの全てに明電舎製の鉄道変電機器が採用されたことになります。また 両社は1998年に開業した香港新国際空港、九龍、香港島を結ぶ空港アクセス線などにも鉄道変電設備を納入した実績があり、MTR 向け変電機器の納入ではトップシェアとなります。

明電舎は、日本国内の鉄道事業者向けに数多くの変電機器の納入実績を有していますが、アジアを代表する地下鉄ネットワークの一つであるMTRからの連続受注により、今後の海外での拡販も期待されます。

双日は、香港を含めたアジアや北米を中心に鉄道関連機器を50年以上にもわたり販売しており、今後もインドやインドネシアをはじめとするアジアの新興国での取引拡大に注力していきます。また関連機器の取引のみならず、持続安定収益の獲得を目指した鉄道事業への参画も検討していきます。

両社は今後も、中国や新興国における鉄道関連機器のシェア拡大に取り組んでいきます。

以上

(*1) 消費電力節約量については電車の運行本数、その他諸条件によって変化します。

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