環境に配慮したリサイクル可能な鉛石膏ボードを新発売
~建設資材では初めての鉛板リサイクルマークを取得~
2011年10月17日
光洋産業株式会社
双日株式会社
双日建材株式会社
双日株式会社の100%子会社である双日建材株式会社(本社:東京都千代田区、代表者:竹下 昌彦)と光洋産業株式会社(本社:東京都千代田区、代表者:舟山 聡一)は共同で、光洋産業が開発した鉛のリサイクルを容易にする鉛石膏ボード「KOYO ECO鉛ボード」の販売を開始します。この「KOYO ECO鉛ボード」は建設資材としては初めてリサイクルマークを取得しました。
鉛石膏ボードは、主に病院などのレントゲン室等で、放射線の遮蔽を目的として壁・天井・床材として使用される建設資材で、鉛の持つ遮蔽性能・遮音性能に着目した用途など一般住宅向けの拡大が見込まれています。
今回発売する「KOYO ECO鉛ボード」は、光洋産業が発明した「特殊密着加工(特許出願中)」により、従来難しいとされた鉛と石膏ボードを無駄なくきれいに剥がすことが可能となり、廃材分別処理による鉛のリサイクルが促進されることが期待されます。また、その特徴が認められ、建設資材としては初めてリサイクルマークを取得しました。
![]() |
![]() |
|
【従来の製品】 |
【KOYO ECO鉛ボード】 |
鉛は、その用途の多くを占める蓄電池業界で、既に100%に近いリサイクル率を実現していますが、建設資材分野では石膏ボートとの剥離が難しく、リサイクルへの取り組みが求められていました。また、鉛の国際価格が、リーマン・ショック後の2008年末の底値と比較するとおよそ2倍と高騰していることからもリサイクルの促進は急務でした。
光洋産業では37年前にECO製品の先駆けとなる、高耐水の2液型接着剤「水性高分子イソシアネート系接着剤」を開発(世界特許取得)。このブレンド技術を応用して2010年に環境対応型再剥離性密着シート(商品名:MTシート)を開発しました。今回の「KOYO ECO鉛ボード」はこの「MTシート」の密着加工技術を応用した製品です。
双日および双日建材は、循環型社会の実現に向け積極的に取り組んでおり、本商品については、双日建材が総代理店として販売を行います。双日建材は、この他、ISO14001認証(2004年)、FSCおよびPEFC認証(森林認証2009年)を取得し、木材・建材を中心に環境配慮型商品の普及を推進してきました。また「KOYO ECO鉛ボード」を安全・安心な循環型・省資源建材と位置づけ、植林木由来の合板・製材、太陽光発電パネル、LED照明、遮熱塗料などとともに、環境負荷の低減可能な重要商品として、広く利用拡大を目指します。
光洋産業と双日建材は2011年12月より「KOYO ECO鉛ボード」の販売を開始し、今後5年以内に10億円の売上を目指します。
以上
製品概要
製品名 | KOYO ECO鉛ボード |
---|---|
材質 | 鉛・石膏複合品 |
規格サイズ (鉛/石膏ボード、サイズ) |
・t1.5/t12.5、910mm×1820mm ・t2.0/t12.5、910mm×1820mm |
特徴 | 鉛と石膏ボードを現場で無駄なくきれいに剥がせるため、廃材分別処理が容易で、かつ通常の鉛石膏ボードと同等の施工が可能です。 また、この製品はホルムアルデヒドを含みません。 |
用途 | 放射線遮蔽材、遮音材など |
製造元
会社名 | 光洋産業株式会社 |
---|---|
代表者 | 舟山 聡一 |
本社 | 東京都千代田区 |
資本金 | 180百万円 |
業容 | 接着剤、防音・防振材等の製造・販売 |
総販売元
会社名 | 双日建材株式会社 |
---|---|
代表者 | 竹下 昌彦 |
本社 | 東京都千代田区 |
資本金 | 1,039百万円 |
業容 | 建築資材等の売買 |