双日・協同飼料、ベトナムで配合飼料の生産・販売事業に参入
~急拡大する畜産用配合飼料の需要に対応~
2011年9月5日
双日株式会社
協同飼料株式会社
双日株式会社(本社:東京都港区、社長:加瀬 豊)と協同飼料株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:林 泰正)は、共同出資によりベトナム国内で配合飼料の生産・販売を行う新会社を設立し、ベトナムでの飼料事業に参入します。
両社は、ホーチミン市より南西に約30kmのロンアン省ベンルック郡に、新会社「双日協同飼料会社」(英文名:Kyodo Sojitz Feed Company Ltd.、以下KSF社)を設立しました(双日51%、協同飼料49%)。KSF社は、年間約20万トンの配合飼料を生産する計画で、2013年4 月に生産を開始する予定です。本事業の総事業費は約20億円です。日系企業が、ベトナムで畜産用配合飼料の生産・販売事業に参入するのは今回が初めてです。
配合飼料は、トウモロコシ・大豆(大豆かす)・小麦などをベースとし、様々な飼料原料を独自の技術・ノウハウにより配合し、健康で良い肉質を持つ家畜の成長を促進するのに最適な飼料として、日本や米国などの先進国においては不可欠なものです。
協同飼料は、日本における大手配合飼料メーカーであり、これらの生産ノウハウに定評があります。特に養豚用配合飼料では国内トップクラスの販売シェアを有しており、ベトナムにおいてこれらの技術・ノウハウを活かした効果的・効率的な養豚を可能とする配合飼料の生産を支援します。
ベトナムの商業用飼料の生産量は、食肉需要の増大により年率約10%で増加しており、ベトナムの国家畜産計画では2010年の約1050万トンから2020年には1900万トンと倍増が見込まれます。また、ベトナムでは豚肉が好まれ、食肉需要全体の約7割を占め、豚の飼育頭数は2800万頭と日本の約3倍、アセアン内でトップ、世界でも第4位の規模です。ベトナムの人口は約8600万人(2009年4月1日時点国勢調査)、平均年齢が30歳未満で、今後も人口の増加が見込まれることから、飼料分野・畜産分野ともに、大きな成長が見込める市場です。
双日は、ベトナム製粉大手のインターフラワー・ベトナム(IFV社、双日20%出資)が整備した港湾設備をベースに同国で年々需要が増加する穀物輸入の取扱いを積極的に推進しています。さらに、ベトナム大手食品卸フン・トゥイ・マニュファクチャー・サービス・トレーディング社(HT社、双日25%出資)を通じた食品卸事業など、ベトナムの食料分野でのバリューチェーン構築を進めており、KSF社もその一端を担う位置づけです。
KSF社は、将来的に、ベトナムでの販売シェアを10%、年間約200万トンの生産販売を目指し、また、ベトナム以外の周辺国での販売も計画しています。
新会社概要
会社名称 | 双日協同飼料会社 Kyodo Sojitz Feed Company Ltd. |
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出資構成 | 双日51%、協同飼料49% |
代表者 | 谷口 博史 |
本店所在地 | ベトナム |
事業内容 | 豚用を中心とした配合飼料の生産・販売 |
製造設備 | 20万トン/年産 |
操業スケジュール | 2013年4月生産開始予定 |
【双日協同飼料会社周辺図】
以上