双日、南米最大の石油化学会社であるブラジル・ブラスケン社とブタジエンの長期売買契約を締結

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2011年4月13日

双日株式会社は、南米最大の石油化学会社であるブラジルのブラスケン社(Braskem S.A.、本社:サンパウロ)とブタジエンの長期売買契約を締結しました。双日は、重点注力国と位置付けるブラジルの戦略パートナーであるブラスケン社と、2011年4月より5年半に亘ってブタジエンを安定的に調達します。

ブタジエンは、石油化学原料ナフサの分解によりエチレンやプロピレンと同時に生じるC4留分から抽出する原料で、合成ゴムやABS樹脂の原料として使用されます。ブタジエンの世界需要は年間約900万トンで、そのうち約50%がタイヤ用合成ゴムの原料として使用されています。

原油から分解されるナフサは、ブタジエンの抽出原料であるC4留分をより多く含むフルレンジの原料です。石油化学業界では、主製品エチレンにおいて最もコスト優位性があり、C4留分の含有量の少ない天然ガス等への使用原料の転換が進む中、今後、ブタジエンの抽出原料であるC4留分は、更なる供給不足が見込まれています。

一方、新興国での自動車生産拡大に応じて、タイヤの生産量も高い成長率で伸びており、2014年には現在の約13億本から約16億本に達する見込みです。ブラジルは、中南米の自動車生産の約75%を占め、2010年の自動車販売台数は360万台でドイツを抜き世界第4位となりました。自動車生産の急速な拡大に伴い、タイヤの需要も年率7%で成長しており、今後は輸入超過に転じるとみられ、ブタジエンの需要拡大が見込まれています。

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【エチレンの副生品であるC4留分からブタジエンを抽出】

双日は、40年に及ぶ取引関係を有するブラスケン社の最大外国人株主です。双日は、ブラスケン社の親会社であるオーデブレヒト社(Odebrecht S.A.)との共同出資会社ETH Bioenergia S.A.にて、バイオエタノール・砂糖製造事業を展開し、ブラスケン社がバイオエタノールとC4留分イソブチレンから製造するバイオマス燃料ETBEの輸出販売も手掛けております。

双日とブラスケン社は、ブタジエンの長期販売契約通じて、戦略的パートナーシップを更に強化し、今後、より付加価値の高いブタジエン誘導品の事業化検討を進めてまいります。具体的には、ブタジエンの誘導品であるタイヤ用合成ゴムやABS樹脂等の製造・販売の事業化に向けて、アジアのメーカーを誘致し、C4ケミカルチェーン展開の拡充を図る予定です。

ブラスケン社の概要

企業名 Braskem S.A.
本社 ブラジル サンパウロ
概要 ブラジル最大エンジニアリング&コンストラクショングループであるオーデブレヒト社(Odebrecht S.A.)とブラジル国営石油会社であるペトロブラス社(Petroleo Brasileiro S.A.)を主要株主とする南米最大の石油化学会社。

以上

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