双日、欧州で太陽光IPP事業に参画
~世界最大の市場であるドイツで太陽光発電所を操業~
2010年5月31日
双日株式会社は、太陽光発電の最大の市場であるドイツにおいて太陽光IPP(独立系発電事業者)事業に参画します。太陽光発電事業会社であるソウジツ・ソーラー・ベッツヴァイラー社(本社:デュッセルドルフ、Sojitz Solar Betzweiler GmbH/双日欧州会社100%)を設立し、ドイツ南部のベッツヴァイラーで3MW(3000kW)の太陽光発電所の操業を開始しました。総事業費は約10億円で、そのうち約85%の資金をドイツ復興金融公庫(KfW)の制度金融を利用したプロジェクトファイナンスで調達しました。
【ベッツヴァイラーの太陽光発電所】
発電した電力は、ベッツヴァイラーを管轄する配電事業者であるEnBW社(本社:シュツットガルト、EnBW Regional A.G.)に販売します。EnBW社は長期売電契約に基づき、電力の全量を31.94ユーロセント/kWh(約40円/kWh)の固定価格で20年間にわたり引き取ります。発電所の運営にあたっては、太陽光発電システムインテグレーターのヴィルソル社(本社:ワグホーゼル、Wirsol Solar A.G.)に保守・管理を委託します。
ドイツはフィードインタリフ(固定価格買取制度)をはじめとして、太陽光発電の普及を後押しする制度や法律が整備されており、世界一の市場に成長しています。また、EUは2020年までに温室効果ガスを20%削減する目標を掲げて再生可能エネルギーの導入を推進しています。
双日は、中期経営計画「Shine 2011」で、環境・新エネルギー分野を新規育成分野と位置付けています。太陽光発電事業については、原料供給から部材供給、発電事業までのバリューチェーン構築に取り組んでいます。アジアでは韓国の太陽光システムインテグレーターに出資、米国では太陽光発電デベロッパーと資本・業務提携してノウハウの蓄積を図っていますが、ドイツでのIPP参画を足がかりに、欧州でも事業を拡大していきます。
以上