双日グループ、スペインの大手ステンレスメーカーアセリノックスグループからステンレス生産設備を連続受注
2007年4月9日
双日株式会社と双日マシナリー株式会社(本社:東京都中央区、代表者:長久保 敏)は、スペインの大手ステンレスメーカーで、世界第2位のステンレス生産量を誇る、アセリノックスグループから、ステンレス生産設備を連続で受注いたし ました。今回受注した3つのプロジェクトの受注総額は約110億円になります。
(1)コロンバスステンレス社(Columbus Stainless Steel (Pty))向けプロジェクト
アセリノックス社(Acerinox, S.A/本社:スペイン マドリード)が76%出資する、南アフリカのコロンバスステンレス社(本社:南アフリカ共和国 ミドルバーグ)から、三菱日立製鉄機械株式会社(本社:東京都港区、代表者:山崎 育邦)製の冷間圧延機(センヂミア圧延機)を約45億円で受注しました。稼働開始は、2009年4月を予定しています。双日は、2003年にもコロンバス ステンレス社から、三菱日立製鉄機械製の冷間圧延機を受注しています。
(2)ノースアメリカンステンレス社(North American Stainless)向けプロジェクト
アセリノックス社が100%出資する、アメリカのノースアメリカンステンレス社(本社:アメリカ合衆国 ケンタッキー)から、日本センヂミア株式会社(本 社:東京都千代田区、代表者:杉山 保夫)製の冷間圧延機(センヂミア圧延機)を約45億円で受注しました。稼働開始は2009年5月を予定しています。双日は、2002年と2004年に ノースアメリカンステンレス社向けに、冷間圧延機を2機受注しています。
(3)アセリノックス社向けプロジェクト
アセリノックス社向けの連続焼鈍・酸洗ラインの設備増強プロジェクトを約20億円で受注しました。既存の焼鈍炉の容量を約2割増加させるために、中外炉工業株式会社製の炉を導入し、2008年4月に稼働開始予定です。
ステンレス業界では、ニッケルやクロム、鉄スクラップなどの原料価格高騰が続いており、アセリノックスグループは、収益力向上を目指し て、高付加価値製品の生産増強に取り組んでいます。アセリノックスグループは、年間約260万トンのステンレスを生産していますが、技術的に信頼性の高い 日本メーカーの設備を積極的に導入することにより、付加価値の高い製品の生産を拡大していきます。アセリノックスグループの高付加価値製品は、主に自動車 や高級建材、家電用として使用され、ステンレス需要が拡大している欧米、中近東、さらにはインド向けに販売されます。
双日グループは、アセリノックスグループと過去30年以上にわたる取引実績がありますが、今後も双日の総合力を生かして、現場のニーズにあった設備の提案、プロジェクトのアレンジを進めていきます。
センヂミア圧延機
以上