双日株式会社

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双日、環境に配慮した植林材の輸入を開始

ソロモン諸島の南洋材原木と豪州の針葉樹チップ

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2006年1月10日

双日株式会社は、ソロモン諸島の植林事業最大手のKFPL社(Kolombangara Forest Products Ltd)と、KFPL社の植林地から伐採される原木の日本向けおよび中国、韓国などのアジア諸国への独占販売契約を締結しました。KPFL社は、同国で唯 一国際的な森林認証機関である森林管理協議会(FSC:Forest Stewardship Council、本部:ドイツ)による森林管理に関する認証(FM:Forest Management)を取得しており、ソロモン諸島のコロンバンガラ島で20年以上ユーカリやチーク、マホガニーなどの植林事業を行っており、1万 2000ha以上の植林地を有しています。

FSCによるFM認証は、環境保全に配慮し、適切な管理をしている森林に与えられる国際認証で、環境保全への意識が高まる中、日本のみな らず世界各国においてFM認証を受けた植林材への需要が拡大しています。FM認証を取得したソロモン諸島の原木の取り扱いは日本企業では双日が初めてであ り、日本およびアジア諸国の合板メーカー向けに年間3万m3の認証材原木の供給を行って参ります。

また、双日は今回の独占販売契約にあわせて原木の取り扱いに関するCoC認証(Chain of Custody)を取得しました。CoC認証はFSCによる認証のひとつで、林産物の加工流通を認証するものです。双日は、CoC認証の取得により、生産 から加工・流通まで一貫して環境に配慮した認証材の取り扱いが可能となりました。

一方、双日はチップの輸入においても、FM認証材の取り扱いを行っております。双日は、2005年5月より王子製紙株式会社や大王製紙株 式会社などの製紙メーカーに、FM認証を取得した豪州のHVP社(Hancock Victorian Plantations Pty Limited)の植林木から加工した認証材(針葉樹)チップの輸入を開始しました。認証材チップは、日本全国の自治体や企業でFSCによって認証された 用紙の利用が広がっていること などを背景に今後輸入が大幅に増えると予想しており、双日では年間30万トンの認証チップの輸入を予定しています。また、 双日はチップの取り扱いに関してもCoC認証を2002年11月に取得しております。

双日は、認証材原木・チップの取り扱いを進めるほか、ベトナム、豪州で植林事業を行っています。ベトナムにおいては、森林資源の維持・拡 大および雇用の創出、農民への植林推奨を目的として2001年より苗木の無償配布を毎年行っており、現在までに山手線の内側面積の1.5倍の植林を行って います。木材、チップの取り扱いにおいて、業界トップクラスである双日は、森林資源保護、地球温暖化防止、環境対策に今後も取り組んで参ります。

FSCは環境団体、林産業者、先住民団体、林産物認証機関等により設立された非営利の会員制組織で、FSCの森林認証制度は、世界で最 も認められている森林認証制度です。 森林認証制度とは、森林が「環境面、経済面、社会面にバランス良く配慮した森林経営」の基準通り、適切に管理されているかを独立した第三者機関が評価・認 証する制度で、認証は森林とその森林から伐採された木材を用いた木材製品やチップ、そして紙製品に至るまでを対象に行われます。

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ソロモン諸島 KFPL社の植林地と伐採現場
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豪州でのチップの船積みの様子

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