双日株式会社

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日立・日商岩井連合が米国カリフォルニア州水資源局より大型ポンプ更新工事を受注

2003年6月24日

株式会社日立製作所(取締役社長 庄山 悦彦/以下、日立)と、日商岩井株式会社(代表取締役社長 西村 英俊/以下、日商岩井)の米国法人である日商岩井米国会社(Nissho Iwai American Corporation:President and CEO 松村 昭男)は、このたび米国カリフォルニア州水資源局より、同局が運営するカリフォルニア州送水システムの基幹ポンプ場であるエドモンストン(A.D. Edmonston)ポンプ場の大型ポンプ4台の更新工事を受注しました。 受注金額は総額約35億円で、ポンプの製作・納入は、2004年10月から2011年1月にかけて行われる予定です。

現在、同ポンプ場には14台の同種大型ポンプが稼動しており、今回の契約では、老朽化した既設ポンプの交換用に4台が納入されるものですが、日立の技術・実績が高く評価され、日本製としては初めての受注となりました。

カリフォルニア州送水システムは、州人口3,500万人の内3分の2以上を擁する南カリフォルニア地域に、約1,100km離れたカリフォルニア州北部の水源から送水するものです。カリフォルニア州南部の人口は2020年には5,000万人を超えるとも言われており、カリフォルニア州水資源局はA.D. Edmonstonポンプ場の更新工事を、水の安定供給を行う上で重要な施策の一つと位置づけています。

カリフォルニア州北部からカリフォルニア州南部に送水するには、Tehachapi山地(最高峰2,400m)を通過する必要があり、そのための方法として、全長約16km、標高差約600mの送水用のトンネル(最大送水量毎秒120m3)が使用されています。送水事業において標高差約600mという規模は、米国でも最大級のものであることから、基幹ポンプ場であるA.D. Edmonstonポンプ場の大型ポンプの設計・製作には、非常に高い技術と確かな経験が必要となります。 

大型ポンプの入札には、世界の有力メーカーが数多く応札しましたが、日立が持つ90年以上のポンプ製作技術と米国における140台以上のポンプの納入実績や、日商岩井グループが米国では1970年代より西海岸を中心に行ってきた大型ポンプ、水力発電用タービン・発電機、バルブ等公共事業での納入実績から、日立・日商岩井連合の提案が高く評価され、受注に至りました。

日立が納入する大型ポンプは、1台あたりの流量8.9m3/秒(モーター容量80,000HP、但し既存流用)となります。

日立と日商岩井は、米国で持つ両社の経験と実績を活かし、今後も米国内での受注拡大を目指します。


以上

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