インフラ・ヘルスケア本部

アジア・大洋州

米州

双日、格子状炭素繊維製の通信タワーを製造するIsoTruss社へ出資 ~ 5G普及に伴い増加する通信インフラ需要の取り込み ~

PDF版[505095]

2020年10月13日

双日株式会社

2020年10月13日

双日株式会社

0

双日株式会社(以下「双日」)は、このたび、炭素繊維製構造物メーカーであるスタートアップ企業、アイソトラス(IsoTruss, Inc. 本社:米国・ユタ州、以下「IsoTruss社」)による第三者割当増資を引き受け、同社に出資し、アジアを中心に通信インフラ事業の拡大を加速します。

IsoTruss社は、ねじれ・曲げへの強度が実現できる格子状の構造物を独自に設計し、炭素繊維強化プラスチックなど複合材料を用いて通信タワーなどを製造しています。この格子構造によって原料の使用量を減らすことができるため、他の炭素繊維構造物と比較しても軽量で、原料費を削減できます。従来の鉄製タワー部材と比較すると、「軽量」、「運搬・据付が容易」、「優れた耐腐食性・数十年超の耐用年数」などの特長を備えているため、ライフサイクルコストにおいて圧倒的な優位性を発揮します。

これらの特性により、アジア地域で懸念される台風によるタワーの倒壊などへの耐災害性が強化されており、塩害が発生しやすい沿岸部や運搬が容易でない島嶼部などでの利用が期待されます。加えて、5G普及によって需要が膨らむ都市部でのルーフトップ型タワーやモノポールへの利用も期待できます。
 

201013_01.jpg
【IsoTruss社の格子構造の軽量タワー (6m)】
 
201013_02.jpg
【沿岸部での利用例 (12m)】【ルーフトップでの利用例 (6m)】

双日は、IsoTruss社へ出資をすることで、アジア地域における同社製品の独占販売権を取得し、同地域における生産拠点の設立を見据えながら、競争力のある通信タワーを提供することで、同地域の携帯通信事業者や通信タワー事業者とのパートナーシップの構築を図ります。昨年11月ミャンマーにて事業参画した通信タワー事業※)との相乗効果を図り、人口およびデータ通信量が増加の一途をたどるアジア地域を中心に、拡大する通信インフラ需要への貢献に努めていきます。

※)当社リリース、2019年11月15日「双日、ミャンマーで通信インフラ事業に参画

以上

(ご参考)

IsoTruss社の概要

会社名 IsoTruss , Inc.
設立 2015年
所在地 1394 N Freedom Blvd, Utah USA
代表者 Nathan Rich(CEO)
事業内容 炭素繊維など複合材料を用いた独自の構造物の設計・製造

キーワードから探す

ニュースリリースに関するお問い合わせ

詳細を知りたい方はお問い合わせください