双日、XR（VR/AR/MR）を活用した自動車業界などのデジタルトランスフォーメーション推進に向けてインフィニットループ社と業務提携

双日株式会社（以下「双日」）は、このたび、VR（Virtual Reality：仮想現実）、AR（Augmented Reality：拡張現実）、MR（Mixed Reality：複合現実）などのXR（Cross Reality）を活用したシステムを開発提供するソフトウェア開発企業、株式会社インフィニットループ（本社：北海道札幌市中央区、代表取締役：松井健太郎、以下「インフィニットループ社」）と自動車業界などにおけるデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するXRサービス/ソリューションの共同研究開発、拡販、および事業化の検証を目的として、業務提携を締結しました。

世界のXRのハードウェア、ソフトウェアおよび関連サービス市場は、一般消費者向けのゲーム・エンターテイメントに加えて、企業内教育研修・学習トレーニング、小売・サービス、各種インフラ整備メンテナンスなどの法人向けXRサービス/ソリューションの需要拡大が成長を牽引し、2018年の89億ドルから2023年には1,607億ドルに達する見通しで、2018年から2023年にかけての年間平均成長率は78%と大きな成長が見込まれています^＊1)。また、昨今では、新型コロナウイルス感染拡大防止対策に伴う「新しい生活様式（ニューノーマル）」の実践が提唱される中、リモート・オンラインでのコミュニケーション、ビジネスを実現する新たな技術としてXRの導入・活用に向けた検討が各業界で加速しています。

インフィニットループ社は「ソースコードでなんでも生み出す。」をモットーに、XRシステム開発、ゲーム開発、スマートフォン向けアプリ開発、Webアプリケーション開発、IoTシステム開発などの事業を展開しています。VR空間内での複数ユーザーのリアルタイムコミュニケーションを実現する先進的なVRライブ・コミュニケーションサービスを開発し^＊2)、さらに、リモート・オンラインでの集客・プロモーションに効果的なVRパノラマツアー作成サービス^＊3)を法人向けに提供するなど、高い技術を有しています。

双日とインフィニットループ社は、今回の業務提携を通じて、法人向けおよび一般消費者向けのXRを活用した種々のサービス/ソリューションを共同開発し、新たなビジネスモデルの構築に取り組みます。また、新型コロナウイルス感染症の影響が拡大・長期化する中で、企業、自治体、教育機関などが取り組むウィズコロナ・ニューノーマル時代の新たなビジネスモデルの構築に対し、XRサービス/ソリューションの提供を通じた支援を目指します。

先行的な取り組みとして、自動車業界において、双日がこれまで国内外で展開してきた自動車販売事業を通じて培った取引先ネットワーク、知見、および店舗運営などのビジネスインフラと、インフィニットループ社の自動車領域でのXRサービス/ソリューションの開発運用ノウハウを活かし、新たな販売モデルの構築やアフターサービス体験の創出などのDX推進を開始しています。

【VRコクピットで試乗する様子】　　　　　　　【試乗する運転手から見える景色】

双日とインフィニットループ社は、パートナー企業、顧客企業と共に、XR、AI、IoT、ロボットなどの新たな技術を活用した、各業界のDXとイノベーションの創造をより一層推進することを通じて、社会課題の解決や人々の生活の向上に貢献し、豊かな社会の実現に取り組んでいきます。

※１）IDC「Worldwide Semiannual Augmented and Virtual Reality Spending Guide 2018H2」より。
※２）インフィニットループ社が設計・開発したサービス。2018年に株式会社ドワンゴと設立した合弁会社「株式会社バーチャルキャスト」にて、インフィニットループ社とともに開発を続けています。本サービスはニコニコ生放送、YouTube、SHOWROOMなどの動画・ライブ配信サービスを介してスタジオを公開し、複数ユーザーが同時にコミュニケーションすることを可能にしています。一般ユーザー向けに加えて、大手コンビニエンスストアチェーン、大手IT企業、大手テレビ局、大手小売事業などの法人向けにも豊富な実績が有ります。
※３）不動産販売、住宅・マンションの内見、ホテル・旅館・ショッピングセンター・商店街・遊園・テーマパークの施設案内、飲食店・結婚式場の店内紹介などに活用できます。

以上

（ご参考）

インフィニットループ社の概要