シリコンバレーでのベンチャーとの共創と、
国内での地方創生。その共通項とは?

双日のリソースを使って、新規事業にチャレンジ。

奈良原:私は現在、双日米国会社のサンノゼ出張所長として、北米のベンチャー企業との事業共創を手掛けています。この手段として、コーポレートベンチャーキャピタルからの投資や営業部のイノベーション投資の支援、M&A案件の実行支援などに携わっています。 

こちらで仕事をする中で、日本とアメリカでは意思決定のスピードやマイルストーンの置き方など細部に違いはあるものの、相手が求めているものや機能を提供するというビジネスを行う上での本質は同じだと実感しています。
私の実家は代々事業をしてきたので、私自身も起業や経営に興味がありました。入社後は化学品・機能素材部門で予算策定などの業務を通じてビジネスの全体感を、その後はレアアースのトレーディングを担当して物を売ることを学びました。その後、事業投資の支援業務を経験し、2年間の社費派遣でアメリカの大学のMBAを取得。この夏休み期間中にインターンとして現在のサンノゼ出張所の立ち上げに参加し、駐在を希望して今に至ります。大学院ではロボット工学を専攻。世の中のニーズに上手くテクノロジーを掛け合わせてビジネスを創出することに興味を持っています。双日を選んだ理由は、個人がオーナーシップを持って夢に挑戦できる会社だと感じたからです。

粟木原:私が担当しているのは、地方創生のための新規事業の案件開発です。地域事業者との連携を通じ、農業をはじめとする地域産業が抱える課題のためにできることを模索しています。
直近では、コメ農家と酒蔵の復興を通じた地域活性化を目的に、ナオライ株式会社という和酒ベンチャーとの連携協定を締結し、ナオライが開発した新しいお酒『浄酎』と、その製造過程で出る副産物の販売候補先を紹介するなどのサポートをしています。

_DSC7448.jpg粟木原さん

挑戦に必要なものは、コミットメントし続ける力。

粟木原:私は2020年にHassojitz(発想×双日)プロジェクトへ『Connected, Cared and Revital Community事業(CCRC)』を提案しました。これは、地方の高齢者が安心して暮らし、健康寿命を伸ばせるコミュニティを構築するための構想です。これがきっかけとなり、双日社員として初めて、株式会社フェニクシーの「インキュベーションプログラム」へ派遣されました。
 社会起業家を育成するこのプログラムは、志を持つ人たちが一緒に過ごし、互いのビジネスアイディアをブラッシュアップし合う実践版MBAのような仕組みです。私はここでCCRCのサービスを使うシニアの方を中心に社外の人から話を聞き、新たな視点を得ることに注力しました。どのようなサービスが求められているのか、フェニクシーでの4ヵ月間を経てイメージはより具体的になりましたが、同時に、社会課題の解決と収益を両立させることの難しさも実感しており、今はどうやったら事業化できるのか、時機をみながら考えているところ。いずれは形にしたいです。

 奈良原:新規事業の創出にあたっては、すべてを自分で調達する道もあるし、粟木原さんのように社内のリソースを使う道もありますね。しかしどちらにも必要なことは、それを実践する人のコミットメントだと思います。構想したビジネスモデルが本当にワークするか分からない不安やプレッシャーの中でトライ・アンド・エラーを繰り返すので、それを推進する人間のコミットメントが大事ですね。

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奈良原さん

粟木原:その通りですね。私がインキュベーションプログラムで問われ続けたのは、「なぜそれをやりたいのか」。それまでは会社の肩幅で物事を考えていたので、個人の思いを深く考えることはあまりありませんでした。しかし、自分の思いに軸がないとコミットメントできないと分かりました。

将来は、双日に価値をもたらす事業創出を。

奈良原:私は自分の軸であるテクノロジーを生かし、将来は新規事業を創出したいです。それを日本とアメリカなど、日本と海外の間で実現したいです。これが自己実現につながると思っています。

粟木原:私の祖母は高齢化率が高い中山間地域に暮らしています。一見なにもないように見えて素敵なところはたくさんあり、こうした場所の魅力を発信したいと考えたことが私の原点ですが、まさか商社で、地方創生に関わるチャンスいただけるとは想像しませんでした。いずれは自分の思いと、双日にとっても価値を生み出す事業が重なるところを見出し、実現していきたいです。

_DSC7301.jpg*所属組織、役職名等は本記事掲載当時のものです。

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