双日株式会社

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金属・資源本部

成長戦略

世界各国の発展・成長において金属資源や金属製品は必要不可欠です。特に資源の乏しい日本や成長著しい新興国にとってその安定調達は国家的な課題であり、当本部は長きにわたってこれらの供給責任を果たしてきました。現在、世界的な景気回復に伴う資源・鉄鋼需要の高まりや市況の回復を受け、当本部の業績も順調に伸びています。一方で、資源ビジネス特有の市況ボラティリティに耐え得る安定収益基盤をいかに構築していくか、また国際社会の要請である低炭素社会の実現に向けた施策をいかに成長に結び付けていくかが今後3年間の重要なテーマであると考えています。

こうした認識に立ち、当本部は現在、3つの成長戦略に挑んでいます。

1つ目は新たな機能に基づくトレード強化です。日本向け商権の維持拡大と新興国向け取引の拡大に向け、顧客との結びつきをこれまで以上に深め、多様なニーズに応えることで収益を獲得していきます。同時に、低硫黄分の石炭や次世代電池の原料など、環境負荷低減に貢献する商品の取扱いを拡大します。

2つ目は上流権益事業の改善です。既存プロジェクトの徹底したコスト削減に加え、優良資産への入れ替えを着実に実行することで、低市況下でも利益を生む資産ポートフォリオの構築を目指します。資産入替の例として、石炭事業では一般炭偏重から、より持続的な成長を指向できる原料炭への転換を進めています。

上流事業の幅出しに向けては、総合商社で唯一の炭鉱操業機能から蓄積されたノウハウが多方面に展開・活用できると考えています。

3つ目は、市況に左右されにくい中下流の事業系ビジネス開拓です。その一つが2018年3月期に始動した金属3Dプリンタ事業であり、2018年秋に本格稼働を開始します。他にも資源の回収・リサイクル事業など、社会ニーズや環境変化への対応をテーマに、新たな事業領域へ挑戦していきます。

価値創造を支えるビジネスモデル

持続可能な成長への取り組み事例

レアメタル事業

強くて軽い高級鋼材の生産や、次世代バッテリー部材に使用されるレアメタルを安定供給

CBMM社ニオブ鉱山(ブラジル)


新興国の産業発展に伴って軽量で高強度な高級鋼材の需要が飛躍的に高まっており、特に自動車業界では、ボディ材等への採用が進んでいます。このような状況のもと、当社は2011年に高級鋼材生産に必要なレアメタルであるニオブの世界生産量トップシェアを占める、ブラジルのカンパニア・ブラジレイラ・メタルジア・イ・ミネラソン社(以下、CBMM社)に鉄鋼関連企業と共同で出資。日本の鋼材メーカーへニオブを安定供給しています。また鉄鋼以外の用途として、2018年6月にはCBMM社と東芝インフラシステムズ株式会社と共に、ニオブチタン系酸化物を材料とする負極材の共同開発契約を締結。電気自動車に適した高エネルギー密度、かつ急速充電可能な次世代リチウムイオン電池の量産化を目指します。当社はニオブの供給を通じ、自社の事業基盤の拡大だけでなく、環境負荷低減にも貢献する持続的な成長を遂げていきます。

金属3Dプリンタ事業

金属3Dプリンタを用いた次世代技術で、金属製品製造のイノベーションを推進

金属3Dプリンタで作製される製品



近年、3Dプリンタでの金属粉積層による立体造形(Additive Manufacturing、以下、AM)技術が注目されており、航空宇宙・医療分野など高精度な実用品市場での需要が急拡大しています。当社と株式会社コイワイは、このAM技術による3Dプリンタを使用し、金属製品の製造から認証取得サポートまでを一貫して行う日本初の企業として、2017年に日本積層造形株式会社(以下、JAMPT)を設立しました。AM技術は、従来工法で製造できなかった複雑な形状の造形を可能にすることに加え、金属粉末から直接製品を製造するため歩留まり向上や物流コスト削減も期待されます。当社は、JAMPTが開発する金属粉及び金属製品の拡販と、総合商社の知見を活かした事業展開サポートを担います。

2018年秋には、宮城県多賀城市の復興団地内で新工場の操業を開始。自治体や研究機関とも連携することで、金属積層業界におけるリーディングカンパニーを目指すとともに、東日本大震災で被害を受けた地域の経済復興にも貢献していきます。

組織図

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