海外×人事部長(双日米国会社)
Daniel Estebanez/Vice President and General Manager of the Human Resources & General Affairs Department, Sojitz Corporation of America
2023.01.27
私のこれまでのキャリアは主に国際統合ロジスティクス & サプライチェーンサービス企業での経験で、基本的には人事領域でしたが、事業会社への出向や、営業での経験もあります。担当していた地域は米州全体で、ブラジルへは二度の駐在経験があります。元々ニューヨーク出身でしたが、キャリアの中で多くの異なる都市に住み、20年ぶりにニューヨークに帰ってくる決断をしました。その時に出会ったのが、双日でした。元々前職の時に総合商社のことを耳にしたことはありましたが詳しくは知らず、初めてリサーチしてみたところ業界の幅も広く、やっていることが面白そうで、かつ自身の経験を活かせると思い応募し、2022年3月に双日米国会社の人事部長として入社しました。
私が思う双日の強みは、長期的な目線で目標を持ちその目標に向かって推進している点と、会社が本気で社会のために価値を提供しようとしていると感じる点です。多くの会社で当たり前のように社会のためという言葉は使われていますが、双日では「社会が得る価値」と「双日が得る価値」の両方を重要視しており、新たな価値と豊かな未来を創造する、という企業理念が基本的な考え方として社員に浸透しているように感じます。
一方で、もったいないと感じるのは、知名度の低さです。総合商社という業態では、商品に我々のロゴが載らないので仕方がありませんが、新しいビジネスを開始する際や、競合相手が有名な会社の場合など、ビジネスパートナーが双日のことを知っていた方が選ばれやすくなるでしょう。そのためにはストーリーが必要だと考えます。例えばナイキの誕生ストーリーは私も大好きな物語ですが、今も同じようなストーリーが多く生まれているはずで、それをもっと発信していく必要があると感じます。
まず短期的な目標としては、社員の声を聴く、ということを実践したいと思っています。今回本社での取り組みとしてエンゲージメントサーベイや360度サーベイなどについて説明を受けました。ぜひ米州でも社員の声を吸い上げる仕組みとして検討したいと思っています。政府からのガイドラインは緩和されたものの、まだ私の働くニューヨークではテレワークを活用した勤務が中心となっており、社員同士の交流も限定的な状態が続いています。イノベーションを生み出し、チームワークを高めるためにも、社員との対話を強化し、社員の声を施策に反映していきたいと思っています。今回本社の担当者とも詳しい話が出来たので、帰国後も連携に向けて協議を続けたいと思います。
また、長期的な目標としては、双日がこれまで、そしてこれから行う変革に、従業員の活躍を支える仕組みを作ることにより、寄り添っていきたいと考えています。例えば、従業員の経験やビジネスに関するストーリーなどを共有できるプラットフォーム作りです。従業員が双日での経験を共有することは、他の社員や求職者にとって良い刺激になると考えています。
そして、そんなストーリーが、最終的に双日の伝説の一つになることが私の夢です。