女性活躍×共創
西尾 真理子/双日ロイヤルカフェ株式会社出向 (代)取締役社長(CEO)
西原 聖子/双日ロイヤルカフェ株式会社出向 取締役(COO)
2023.12.14
西原:私は福岡でロイヤル(株)に入社しました。いくつかのレストランの店舗の店長、ブランドマネージャー、子会社の社長を務め、お客様の笑顔を大切にし、どうすればもっとお客様を楽しませることができるかいつも考えていました。その後、結婚・育休をきっかけに新たな領域への挑戦として人事部へ異動、約9年間採用や育成に携わりました。直近は営業の現場に戻っていたのですが、11月から双日ロイヤルカフェ に出向し、店舗作りや社員教育など現場のオペレーションを見ています。
西尾:私も育休を取得して、キャリアと子育てを両立させるようにしてきましたが、家庭でのサポートもありキャリアに没頭する時間を取れています。また入社当時は、上司や先輩が育休を利用して仕事も子育てもしていたので、ロールモデルが身近にいたことは自分のキャリアパスのイメージにもつながりました。「新しいことに挑戦すること」を軸に何事にもチャレンジしてきてきましたが、入社当初から応援してくれて、理解してくれる会社だったので、キャリアもプライベートも全力投球です。
西尾:私は、双日ロイヤルカフェの案件組成の段階から手掛けている唯一の初期メンバーで、コスタコーヒーの日本全国でのフランチャイズ展開には並々ならぬ想いを胸に、いくつもの挑戦を重ねています。双日とロイヤルHDが協業することにより、ロイヤルHDが保有する外食事業におけるサプライチェーンマネジメントや店舗運営ノウハウと、双日のプロジェクトマネジメントやネットワークを活用し、カフェ事業のフランチャイズ展開が実現しました。
本事業は、英コスタコーヒーのほかステークホルダーなど関係者が多く、我々フランチャイジーが周りを巻き込んでコンセンサスを取っていくことに1番難しさを感じています。特に、英国本社からの承認を得る交渉プロセスには苦戦しています。イギリス人と日本人は食に対する好みが違うので、ドリンクやフードを日本人好みにするなどの工夫をする際に双方が納得できるものにするまで時間を要しました。
西原:店舗によって顧客層が異なり、ニーズも違いますよね。それぞれの店舗によって提供する商品やお店の雰囲気を変えていくことが難しいですが、同時に私たちらしさの見せどころではないかと感じています。
西尾:そうですね。現在は、東京に3店舗、九州に1店舗展開していますが、全国的に店舗数を増やすことと日本にたくさんある他のカフェ事業との差別化を意識して「どのチェーン店とも違う、味のおいしさ」で勝負しています。店員全員がバリスタを目指し専門のトレーニングを受けたコーヒーのプロフェッショナルであり、1杯ずつ丁寧にコーヒーを入れるバリスタのテクニックはどのチェーン店舗にも負けません。私たちは「Upliftな体験を提供する」をミッションに掲げて、店舗づくりを進めています。Upliftは「わくわくする、気分があがる」などの意味を持っているので、落ち着くためにカフェに立ち寄ってもらうというよりは、コスタコーヒーに足を運んでもらうことでより明るく元気な気持ちになれるよう、お店の壁色をピンクなどの明るい色にしたり、私を含め従業員が明るく接客するよう心掛けています。西原さんが加わってくださったおかげで、従業員との連携がより活発になり雰囲気がぐんと変わりとても助かっています。
西原:西尾さんのパワフルなところ、明るさ、そして求心力、彼女らしさが出ているなと思います!事業経営をしているのが西尾さんで、より良い店舗作りを具現化するのが私の役目なので、実際に店舗で働くスタッフと接する機会が多いですね。私は、バリスタのこだわりや成長を見るのがとても好きで、お店でスタッフを育成していくことが1番大切だと感じています。
西尾:西原さんはトップダウンで育成をするのではなく、従業員と時間をかけて話し合い、気持ちを汲み取り、従業員をUpliftできるリーダーです。社員のモチベーションを上げるのが本当に上手だなと感じています。
西原:私が人材育成で意識していることは対話ですね。一人ひとりと対話をして、それぞれの思いやこれまでの頑張り・背景を理解し、尊重した上で成長を促すようにしています。最近は、従業員向けの研修を私がファシリテーターとして行いました。実は、「人に教える」ことが夢だったので、今までの経験やキャリアを店舗の若い店長やスタッフに伝えることにやりがいを感じています。
西尾:経験やキャリアだけではなく、いち女性としての視点も業務につながっていますよね。30代女性をコアターゲットにしているので、このコスタコーヒーボトルも女性の視点から考えられたデザインになっています。持ち手のところはベビーカーを押しながらでも持てるように、とか女性が手に取りたくなるようなかわいい色、サイズ感も意識しています。
西原:双日ロイヤルカフェの主管側の社員は全員女性なので、似た感性を持っている上でデザインや商品について検討するのでとてもテンポよく議論が進みます。今後も女性だけではなく、様々な人のキャリアや経験、視点を取り入れてそれぞれの店舗のニーズにあった商品開発や事業運営につなげていきたいです。
西尾:無事、東京23区内での店舗運営が軌道に乗り始めています。引き続き、店舗数をどんどん増やし、いち早く日本でも知名度を上げ、コスタコーヒーを日本でも大きくしていきます!
西原:店舗の拡大はもちろん、志の高いバリスタが働く環境として、職を極めながらバリスタとして地位を固めていける会社を作ることで、社会貢献につなげていきたいです。引き続き、一人ひとりとしっかりと対話を続け、誰もが長く、働き続けられるような育成、ブランド・会社づくりを目指します。若手も活躍できる職場環境を整備し、自分に挑戦の機会を与えてくれたロイヤルHDに恩返ししていきたいと思っています。
西尾:全く異なるキャリアを歩んできた私たちですが、「日本でのコスタコーヒーを大きくする」という同じ目標に向かって日々考え、突き進んでいます。本事業に関わる全ての関係者の「こだわり」や「想い」を掛け合わせ、「この会社に入ってよかった」と思える会社づくりを推進していきます。