共創×人材交流
古城 尚之/双日株式会社 出向中
田野 絢香/ロイヤルホールディングス株式会社 出向中
2022.06.20
田野:双日からロイヤルホールディングスへの出向者は現在6名。私は、資本業務提携の締結に伴い新設された戦略室に在籍しており、既存事業の拡大、新事業の創造、M&Aなど幅広いテーマに取り組んでいます。ロイヤルさんは多彩な事業展開をしているので、幅広い分野での業務にあたっています。これまで繊維関連のリテール事業に携わってきた私にはすべてがまったくの畑違いですが、いつか外を見る機会があればチャレンジしたいと思っていたので、毎日が新鮮で楽しいです。
古城:私はロイヤルホールディングスで店長、広報、バイヤーを経験し、2021年の業務提携を機に双日へ出向しました。双日の皆さんと頻繁に話をし、ロイヤルグループの将来を模索しています。
まず、2021年には海外市場をよく知る双日の知見を活用すべくシンガポールに現地法人を設立し、ロイヤルの各種事業を展開するための足掛かりを。また、2022年には植物肉「NIKUVEGE(ニクベジ)」を開発した食品素材メーカーとの3社共同でメニュー開発や販路開拓に着手。安全・安心で美味しい植物肉を世界の消費者へ手ごろな価格でお届けしたい。まずはロイヤルグループの店舗で、将来は量販店でも取り扱いができるよう準備中です。
今後も、ロイヤルが培ってきた消費者目線の知見と、双日が持つ国内外のネットワークやマーケティング機能を掛け合わせて多彩な新規事業を創出していきたいと考えています。
田野:ロイヤルと双日ではコミュニケーションの仕方など文化がまったく違いますが、想像よりもロイヤルの皆さんがすんなりと私たちを受け入れてくださいました。最初の半年くらいで、一緒に働くみなさんの考え方が大きく変わったと感じます。
田野:ロイヤルさんはホスピタリティを大事にしている会社なので、私たちも学ぶことが多いです。中でも自社サービスに対する「こだわり」や「追及心」などへの本気の姿勢に強いパッションを感じます。双日の中では、ロイヤルに関する戦略立案はかなりの中核事業なので、主管本部を問わず、全社でいつも活発な議論がされています。
古城:人・モノ・カネ、それに頭脳も使ってビジネスを発想する「発想×sojitz=Hassojitz」という企業メッセージに加え、フットワークが軽くスピード感がある。年齢や立場を問わず意見を言い合ってテンポよく意思決定が進む。活発に議論する様子を見ていると「人として成長できる環境が整っているな、人が育つ会社だな」と感じ、大きな刺激を受けています。
ロイヤルはのんびりとした社風のため、駆け足で進む双日とはスピード感覚が違う。のんびり屋のロイヤルを後ろから押す田野さんたちは大変ですよ(笑)。飲食ビジネスの魅力は、お客様の反応や笑顔によってその場で結果が分かること、分かりやすいこと。そのエッセンスを、双日のビジネスにも取り入れてもらえたらいいなと思っています。
田野:今は、目に見えて世の中が変わってきていますよね。だから私も日常の中で体験しているさまざまなサービスをあらためて見直し、「双日のネットワークを使ったらどう事業展開できるか、ロイヤルの新規事業に結びつけることができるか」を常に考えています。そして、出向が終わりいずれ双日に戻った時にこの経験をどう生かせるか。今から楽しみです。