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2024年度新入社員向け 社長挨拶

2024年4月1日

双日株式会社

2024年4月1日

双日株式会社

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皆さん、入社おめでとうございます。社長の植村です。

本日、ここに総合職101名、事務職21名、合計122名の新入社員の皆さんを、双日の新しい仲間として迎えることができました。役員・社員を代表して、皆さんの入社を心から歓迎します。今日は、皆さんが社会人としての第一歩を踏み出した記念すべき日であり、期待に胸を膨らませて、この場に立たれているのではと思います。私自身も社長として迎える初日であり、これから皆さんを含めた仲間たちと一緒に、新たな挑戦に取り組んでいけることに胸を高鳴らせています。

さて、皆さんが入社された2024年は双日にとって特別な年です。

ニチメンと日商岩井が一つになり、双日が発足してから20周年を迎える節目の年となります。この20年、皆さんの先輩も同じように双日という会社に可能性や想いをもって入社し、いまの双日をかたち創ってきました。双日の源流を振り返りますと、150年ほど前に神戸、大阪の地に創業した、鈴木商店、岩井商店、日本綿花という会社に行きつきます。日本の近代化において必要とされた綿花、鉄鋼、石炭などの輸入に始まり、海外から日本へ、または日本から海外へと世界中で貿易を行いました。また、当時は多くの最先端技術を海外から導入することにも関わり、それが、今の神戸製鋼所や帝人、サッポロビールといった企業の始まりであり、明治・大正期の日本の産業革命を牽引したのです。100年以上にわたり「必要なモノ・サービス・アイデアを、必要なときに、必要なところへ届ける」という商社の使命と事業創造のDNAをつなぎ、紡いできたのが、皆さんが入社した双日なのです。

これまで商社を取り巻く環境やビジネスモデルは何度も変化してきました。然しながら、特に昨今では、脱炭素社会の到来、デジタル化の加速、地政学リスクの拡大など、これまで以上に変化が大きく、そして将来の予見がより難しい時代となっています。しかし、そのような状況でこそ、時代の変化や転換点をいち早く察知し、新たな挑戦に取り組んでいくのが商社です。

双日として、本質を捉え、新たな道を切り開き、新たな価値を生み出し続けることで、次の10年、20年の成長を実現していきます。皆さんもその一員として、何事にも臆せず挑戦し、創意工夫し、最後までやり切る商社パーソンになっていくことを期待しています。

そうは言っても、いきなり自分のアイデアを発信し、事業を創出し、価値を発揮していくことは、難しい面もあるかと思います。皆さんはこの後、約3週間の研修を経て、それぞれの部署に配属されて業務に携わっていくこととなりますが、まずは一つ意識して欲しいこととして、私からのアドバイスを送ります。

それは、「気が利く」人間、すなわち気配りや心配りが出来る人間になって欲しいということです。なんだそんな事かと思う人がいるかもしれませんが、皆さんの多くは、これまで日本の中で、学校や部活動というコミュニティの中で過ごしてきた方が大半と思います。一方で、今日からは商社パーソンとして、世界中をフィールドに、様々な産業のパートナーや顧客と会話し、協業していくことになります。

会社として自分として価値を生み出していくためには、相手が社外であれ社内であれ、相手の期待値を超えていくことが大事です。だからこそ、あなたや双日に新しいビジネスをお願いしたいと理解、共感の言葉を頂き、ビジネスチャンスに繋がっていくのです。その為には、相手のニーズを調べ、先読みをして、それらに応える考えを分かりやすく伝えることが必要です。また、対話では複数の選択肢を持ち、その場で最適と考えられる柔軟な判断、アクションも求められます。普段、漫然と過ごすことなく、常に情報のアンテナを張って変化に気付くこと、そして、自分の頭で考えて行動してみる、何度も試行錯誤してみることも重要です。そうした日々の地道な積み重ねにより、自律的な思考と行動が出来る人材に育っていくと、私は考えています。

双日では、2030年に目指す姿として「事業や人材を創造し続ける総合商社」を掲げています。その原動力は、言うまでもなく人材であり、多様性と自律性を備える「個」の力を高めていくことが重要です。そして、自律した「個」が集まることで、自律した組織、会社を形成し、双日の永続的な成長に繋がっていくのです。本日入社された皆さんが、それぞれの個性を発揮することで、双日に新しい風を吹き込み、新しい強みとなって、双日の次のステージを目指していきたいと強く思っています。

最後になりますが、これまでの皆さんの人生の道のりを支えてくれたご家族や周囲の方々への感謝を、決して忘れないで下さい。皆さんが今日この場所に立てるのも、多くの方々の支えと愛情によるものです。この新たな旅立ちに際し、改めて感謝の気持ちを示し、自身の大いなる成長で報いる気概を持って下さい。

皆さんの入社を心から祝福し、私からの歓迎の挨拶に代えさせて頂きます。改めて、本日は入社おめでとうございます。

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