双日株式会社

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双日、生活習慣病予防に効くマグロ開発に着手

~ エサに米ぬか成分を配合、東京海洋大などと ~

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2009年8月31日

双日株式会社は、東京海洋大学(東京都港区、松山優治学長)および群馬工業高等専門学校(群馬県前橋市、本間清校長)の協力を得て、米ぬか成分をエサに用いた新しい方法でのクロマグロ養殖を開始致します。米ぬかを食べて育ったクロマグロは、米ぬか特有の成分を体内に蓄積し、その魚を食べることで生活習慣病を防ぐ効果(※)があるとされています。

米ぬか成分の効果の発見および養殖魚用エサへの転用技術は、東京海洋大学らが確立しました。米ぬかに含まれるオリザノールという成分が、動物の脂質代謝を高め生活習慣病を予防する効果を持つことを発見し、さらに、魚類がオリザノールを吸収・蓄積する効率が、哺乳類に比べ数千倍にも達することを明らかにしました。

養殖魚にオリザノールを摂取させることにより、効率的な養殖が可能になります。オリザノールは脂質の代謝を高め、摂取したエサのタンパク質への転換効率を高めます。オリザノールを摂取した魚は、通常の養殖魚に比べ、脂質を容易にエネルギーに転換できるため、蓄積されるタンパク質を必要以上に減少させることなく生育します。すでに、ブリやニジマスへの投与でその効果が確認されており、これまでと同量のエサで2割程度の養殖期間の短縮が期待できます。

双日は、オリザノールの持つ生活習慣病予防効果と生育促進作用に着目し、マグロ養殖のエサにも使用可能と判断しました。なお、本事業は、子会社でマグロ養殖を行う双日ツナファーム鷹島株式会社(長崎県松浦市)を通じて、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「研究開発型ベンチャー技術開発助成事業」に採択されており、2011年秋の商品出荷を目指し取り組んでまいります。

(※)オリザノールは、米ぬかに含まれる安全性の高い植物由来の物質です。抗糖尿病ホルモンの分泌促進による抗2型糖尿病作用があるほか、炎症などに深く関わる転写調節因子であるNF-kBの活性化を緩やかに阻害することによる抗炎症作用や、アルコール摂取に伴って引き起こされる肝機能障害の改善作用があります。(東京海洋大学HPより抜粋)

双日ツナファーム鷹島は、長崎県松浦市鷹島の近海で、2008年10月にクロマグロの養殖を開始しました。現在、およそ5000尾が体長70センチメートル、重さ9キログラムに順調に成育しております。今秋にも新たにいけすを設置し、さらに5000尾のクロマグロの稚魚を投入する予定です。

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【双日ツナファーム鷹島のマグロ養殖設備】

以上

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