双日株式会社

閉じる

ジェネタスティクスと新規抗体医薬開発技術を事業化

2003年4月10日

日商岩井株式会社(以下 日商岩井)は、ジェネタスティクス・コーポレーション(Genetastix Corporation/本社:米国カリフォルニア州、以下 ジェネタスティクス)の総代理店として、ジェネタスティクスが独自に開発した画期的な新規抗体医薬の開発技術を、日本において事業展開します。

ジェネタスティクスは、ゲノミクス(注1)を基盤とする、新規抗体医薬(注2)の発見および開発を手がける米国のバイオベンチャー企業であり、癌、感染症、自己免疫疾患など、生命を脅かす重篤な疾患の治療を可能とする、モノクローナル抗体(注3)を利用した抗体医薬の開発に注力しています。

抗体医薬は、すでに乳がん治療薬、関節リウマチ治療薬、各種診断薬・イメージング剤等として商品化され、近年急速に需要が拡大しております。

特に、モノクローナル抗体は、標的となる細胞などに特異的に結合する性質を持ち、疾患の原因に選択的に作用させることができるため、これまでは治療が困難であった疾病の治療薬や、副作用の少ない新薬の開発が期待されており、今後その市場は急速に拡大すると予想されております。因みに、世界の抗体関連医薬の市場規模は、2005年にはおよそ100億ドル(約1兆2千億円)に達するとも予想されております。(ジェネタスティクス予測)

ジェネタスティクスは、自社開発したユニークな『HuMYTechTM』(酵母を用いて完全ヒトモノクローナル抗体(注4)を開発する基盤技術)を完成し、これらの自社開発技術を駆使し、完全ヒト抗体の自社開発および受託開発を手がけており、抗体の開発に関する一連の技術を提供することが可能です。 

この『HuMYTechTM』技術の特徴は、これまで入手が困難であった精製抗原(注5)に対しても、その抗原の遺伝子配列を知ることにより、特異的な抗体を作成できる点にあります。また、通常は1年位かかる抗体の開発期間を2~3ヶ月に短縮することが可能です。(詳しくはジェネタスティクスのホームページhttp://www.genetastix.comをご覧下さい。) 

一方、日本においても、政府が昨年12月にバイオテクノロジーの成果を実用化・産業化し、国民生活の向上と産業競争力の強化を図るため『バイオテクノロジー(BT)戦略大綱』を策定し、抗体医薬などを含む画期的新薬の開発に重点を置く政策を掲げております。 

このたび締結した総代理店契約をベースに、日商岩井とジェネタスティクは、日本の有力な製薬企業をパートナーとして、ジェネタスティクスの技術の事業化を進めていきます。

日商岩井は、国内外バイオベンチャーとの戦略的提携・投資・共同事業展開を通じ、バイオ関連事業を推進すべく、バイオ環境事業室を中核として世界各国の日商岩井グループのメンバーで構成したグローバル・バイオ・ネットワークを通じ、仲介・マーケティング・貿易・流通・ファイナンスなど、成長途上の企業が求める商社機能を凝縮した「ワン・ストップ・ショッピング」の機能・便宜性を提供しつつ、バイオ関連の有望事業の発掘・開発・展開を強力に進めております。


【ジェネタスティクス社の会社概要】
Genetastix Corporation
 設立:2000年
 所在地:780 Montague Expressway, Suite 303 San Jose,CA 95131 U.S.A.
 代表者:Dr. Li Zhu, Chief Executive Officer (CEO)
 事業内容:ゲノミクスを基盤とする抗体医薬の発見および開発
 (社名Genetastixの由来:“Gene”と“Fantastic”を組み合わせた造語)
 
【用語解説】
(注1)ゲノミクス 遺伝子の塩基配列解読や遺伝子機能解析を中心とする研究。
(注2)抗体医薬 特定の分子(抗原)を攻撃するように作られたタンパク質(抗体)から作られた医薬品。低分子化合物の医薬品に比べ、効果が強く副作用が少ないとされる。
(注3)モノクローナル抗体 均一の分子よりなる抗体で、抗原の特定部分だけを認識する。医薬・診断薬・実験用試薬などに製品化されている。
(注4)完全ヒトモノクローナル抗体 治療薬として人体に直接投与する際の拒絶反応 を受け難いよう、(動物等ではなく)人間と同じ構造にしたモノクローナ ル抗体。
(注5)精製抗原 精製抗原:異物を除いた高純度の抗原(生体が非自己として認識し、抗体を 産生する物質)。


以上

このページの先頭へ